弾丸列車のようなジェットコースタームービー(点数 80点)
(C)2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVED
地球寒冷化によって雪と氷に覆われた地球。
生き残った人類は、弾丸列車
「スノーピアサー」に乗った人々のみ。
しかしその列車、後方には貧民たちが暮らし、前方車両に
行くほど富裕層が暮らす完全な階級社会。
最後方車両の住人カーティスは、仲間ともに反乱を起こし、
ひたすら前の車両に進んでいきます。
そして、前方車両でカーティスが直面する真実とは?
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「火垂るの墓」を彷彿させる感動作(点数 90点)
(C)JAME
北方領土を舞台にした映画、というのは珍しいと思います。
北方領土の一島である、色丹島。
1945年の敗戦とともに押し寄せるロシア兵。
ロシア占領下の美しい島で、熾烈な運命に巻き込まれていく
2人の兄弟を、幻想的な映像とともに描いた作品。
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心理的距離が近すぎると人は傷つけ合う(点数 90点)
(C)2013「利休にたずねよ」製作委員会
壮絶な心理戦。
そして、それを支える迫真の演技。
映画『利休にたずねよ』は、とても見応えのある作品でした。
利休が切腹させられるに至った真の理由は何だったのか?
というサスペンス仕立て。と思いきや、
恋愛映画的な意外なおもしろさもあり、
先が読めません。
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「天皇」とは何かを考えさせられる映画 (点数 90点)
(C)Fellers Film LLC 2012 ALLRIGHTS RESERVED
8月15日の終戦記念日。
たまたま、その前日『終戦のエンペラー』を見ました。
この映画を見るのに、最高のタイミンングだったと言えるでしょう。
想像以上にスリリングで面白く、想像を超える感動。
非常によくできた映画でした。
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人は「秘密」があった方が魅力的だ (点数 80点)
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
最初の20分が異常におもしろい。
『華麗なるギャツビー』なのに、肝心のギャツビーがちっとも
登場しないのです。
ようやく登場したディカプリオ演じるギャツビーの満面な笑顔。
謎の男・ギャツビーにすっかり魅了されます。
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夢の実現と代償 (点数 90点)
(C)A Late Quartet LLC 2012
心に染みるいい映画を見ました。
結成25周年を迎えようとする弦楽四重奏団「フーガ」。
しかし、リーダー格のチェリスト、ピーター
(クリストファー・ウォーケン)がパーキンソン病を
患っていることが発覚。
ピーターは引退を申し出ますが、残されたメンバーは動揺し、
「フーガ」の存続が危ぶまれます。
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「夢の実現」の先にあるもの(点数 100点)
(C)2013 二馬力・GNDHDDTK
5年ぶりの宮崎駿の監督作品を楽しみました。
リアルに描かれた美しい風景や古い町並みが積み重ねられていく。
セリフも少なく、映像で語られ、余白は観客のイマジネーションに委ねられる。
「大人のジブリ作品」と言われますが、
それはジブリ映画初のキスシーンがあるからだけではなく、
冗長に説明しない、観客の想像力を信頼した
大人に向けた映画であるという面を見逃せません。
【ネタバレ注意】
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『ダイ・ハード』のホワイトハウス版!(点数 90点)
非常によくできたアクション映画。
最後まで、ハラハラ、ドキドキ楽しめました。
『ダイ・ハード』のホワイトハウス版とでもいいましょうか。
外部から完全に閉鎖され密室空間となったホワイトハウスで、
携帯電話で外部の指示を得ながら、孤軍奮闘する様子は、
『ダイ・ハード』を彷彿させます。
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頑固な不眠症の映画といえば (点数 90点)
(C)CASTELAO PRODUCTIONS,S.L.2004
あなたは、主人公が「不眠症」の映画といえば、
何を思い出しますか?
ベタなところではクリストファー・ノーラン監督の
『インソムニア』でしょうか。
「インソムニア」とは、ずばり「不眠症」という意味です。
クリストファー・ノーラン監督といえばバットマン・シリーズですが、
バットマン・シリーズのクリスチャン・ベールの主演作である『マシニスト』、
これを私はマイベスト「不眠症」映画として選出したいと思います。
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アクションスターと「老い」 (点数 70点)
(C)2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
アーノルド・シュワルツェネガー。
復帰第一作にして10年ぶりの主演作。
『コナン・ザ・グレート』でシュワルツェネガーと出会って以来、
彼の作品はほとんど全て劇場で見てきた。
「シュワルツェネガーも、かなり老けたな」という実感。
それはすなわち「自分もかなり老けたな」
というのと同じ意味を持つだろう(笑)。
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誰でも「孤独」なんだ。大統領だって・・・(点数 90点)
(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC
ダニエル・デイ・ルイスがアカデミー主演男優賞を受賞した
『リンカーン』。ずっと楽しみにしていましたが、ようやく見てきました。
『リンカーン』は、私が予想していた映画とは
かなり異なる作品になっていました。
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人生を楽しむには「歳」は関係ない(点数 90点)
(C)Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012
最近「老い」をテーマにして映画が多い気がします。
アーノルド・シュワルツェネガー主演の『ラストスタンド』がそうしたし、
今日紹介する『カルテット』もそうです。
いや、50歳に近付いて「老い」を意識するようになった私が、
無意識にそうした映画を選択的に見ているだけ
なのかもしれませんが、「老い」は誰にとっても避けられない、
普遍的なテーマの一つといえるでしょう。
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「癒し」や「救い」は簡単ではない。(点数 90点)
(C)MMXII by Western Film Company LLC.border=”0″ />
凄い映画です。
また、精神科医である私にとっては、見逃してはいけない映画でもありました。
ただ、万人にはおすすめしません。
ポール・トーマス・アンダーソンが『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)
以来5年ぶりに手がけた監督作。
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心の病から人はいかに回復するのか(点数 90点)
(C)2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.
とても素晴らしい映画です。
感動的でありながら「躁うつ病からの回復ストーリー」という、
深刻になりがちな話を、軽妙なタッチで、随所に笑いも交え、
最後までハラハラドキドキ楽しめる
エンターテイメントに仕上げています。
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人は一人では生きられない!(点数 90点)
(C)2012 Twentieth Century Fox
私が予想していた作品とはかなり違いました。
それは、いい意味で裏切られたということ。
中年のインド人が語り出した奇想天外なサバイバルストーリー。
にわかには信じられない壮大な物語。
あるいは、ただの大法螺話なのか・・・。
私はこれを見て、『フォレスト・ガンプ』を思い出しました。
しかし、ここで語られるのは、『フォレスト・ガンプ』のような成功物語では
ありません。生きるか死ぬかの、壮絶なサバイバルストーリー。
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