頑固な不眠症の映画といえば (点数 90点)
(C)CASTELAO PRODUCTIONS,S.L.2004
あなたは、主人公が「不眠症」の映画といえば、
何を思い出しますか?
ベタなところではクリストファー・ノーラン監督の
『インソムニア』でしょうか。
「インソムニア」とは、ずばり「不眠症」という意味です。
クリストファー・ノーラン監督といえばバットマン・シリーズですが、
バットマン・シリーズのクリスチャン・ベールの主演作である『マシニスト』、
これを私はマイベスト「不眠症」映画として選出したいと思います。
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アクションスターと「老い」 (点数 70点)
(C)2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
アーノルド・シュワルツェネガー。
復帰第一作にして10年ぶりの主演作。
『コナン・ザ・グレート』でシュワルツェネガーと出会って以来、
彼の作品はほとんど全て劇場で見てきた。
「シュワルツェネガーも、かなり老けたな」という実感。
それはすなわち「自分もかなり老けたな」
というのと同じ意味を持つだろう(笑)。
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インターネットの功罪を正しく理解していない者たちに警鐘を鳴らす作品。(点数 60点)
(C)2013 Fever Productions, LLC.
皮膚をつなぎ合わせたかのような肉仮面をかぶった殺人鬼は、スマイルマークのような表情からスマイリーと呼ばれている。
そんなスマイリーは、若者の間で大人気の「かくれんぼチャット」で「笑いのために」と3回タイプするとチャット相手の背後に突如現れて惨殺するとのこと。
この都市伝説に興味を抱いた女子大生アシュリーらが試しにスマイリーを出没させた結果、トンデモない恐怖を目の当たりにする…。
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誰でも「孤独」なんだ。大統領だって・・・(点数 90点)
(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC
ダニエル・デイ・ルイスがアカデミー主演男優賞を受賞した
『リンカーン』。ずっと楽しみにしていましたが、ようやく見てきました。
『リンカーン』は、私が予想していた映画とは
かなり異なる作品になっていました。
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体脂肪計タニタの社員食堂』まさかの実写化! 見ているだけでダイエットできるかも。(点数 90点)
(C)2013「体脂肪計タニタの社員食堂」製作委員会
レシピ本としては、異例の累計530万部を突破して社会現象となった
『体脂肪計タニタの社員 食堂~500kcalのまんぷく定食~』。
レシピ本を題材に、社員の健康維持を目的にした社員食堂にまつわる事実
を元にしたエンタメ作品です。
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人生を楽しむには「歳」は関係ない(点数 90点)
(C)Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012
最近「老い」をテーマにして映画が多い気がします。
アーノルド・シュワルツェネガー主演の『ラストスタンド』がそうしたし、
今日紹介する『カルテット』もそうです。
いや、50歳に近付いて「老い」を意識するようになった私が、
無意識にそうした映画を選択的に見ているだけ
なのかもしれませんが、「老い」は誰にとっても避けられない、
普遍的なテーマの一つといえるでしょう。
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時代に翻弄されながらもひたむきに武の道を進む武術家の生き様に心を動かされる(点数 85点)
(C)2013 Block 2 Pictures Inc. All rights Reserved.
素朴な疑問なのだが、東北地方出身の宮宝森(ワン・チンシアン)と宮若梅(チャン・ツィイー)親子が話す北京語と葉問(トニー・レオン)の話す広東語(?)がお互いに通じるのは映画だからなのか?
現実ではそんなことはあるのだろうか?やはりこれは演出上の問題であるのだろう。
個人的に好きだった八極拳がストーリーにあまり絡んでおらずそこは残念だった。
八極拳は打撃が主体の拳法で格闘ゲームのバーチャファイターで結城アキラが使う拳法が八極拳だったのが有名だった。
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全米で多発するミッシング・パーソンの真相についてのひとつの回答なのか。(点数 78点)
(C)2012 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC All Rights Reserved.
アメリカは広い。物語の舞台となるオレゴン州ポートランドは州内最大の都市であり最大の都市公園を擁する。
アメリカでも神隠しという言葉があるのか知らないが、親しい人間がある日忽然と姿を消す怪談じみた逸話はあるらしい。
すくなくとも映画ではこの話題に事欠かない。
誘拐犯はエイリアンだったり、はたまた連続殺人鬼だったりするのだが、広いアメリカのことである。いったん行方不明になってしまったら手掛かりを掴まぬ限り砂漠の中の針を探すがごとく発見はほぼ不可能である。
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B級映画ファンにとってはたまらなく嬉しいお手頃なモンスター・パニック作品の傑作(点数 60点)
Komodo Dragon BV (C)
海洋生物学者スカイラー(ジャナ・ファサート)は、調査のため北スマトラ海沖へ旅立つ。
その途中、少年たちを強制労働させる漁場ジャマールを発見し、警察に通報するがまったく相手にしてもらえない。
一方、ジャマールでは巨大サソリのモンスターが出現し、密猟者を次々と襲撃。
スカイラーらはジャマールで働く少女タマールを救出に向うのだが……。
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絶望的な世界観をダークかつ不気味なムードを描いた不条理ホラー(点数 65点)
(C)COPYRIGHT DERCHOS RESERVADOS MISS BALA S.A.P.I DE CV.MEXKO.2011
今もなおカルト的人気を誇るスペイン産ホラー映画『ザ・チャイルド』をメキシコでリメイク。
監督、製作、脚本の三役をこなしたマキノフは常にマスクで顔を隠し、プロフィールが明かされていない素性がまったくわからないお方。
新婚カップルのフランシス(エボン・モス=バクラック)&ベス(ヴィネッサ・ショウ)は休暇を利用してスペイン沖の孤島へやってきた。
だが、そこは子供たちしかおらず、大人の姿は皆無。
2人が不安に思った矢先、1人の女の子が老人を撲殺しているところを発見!
2人は次第に子供たちが引き起こす恐怖に巻き込まれるハメに……。
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岡田准一と榮倉奈々で実写化! まさに「有川浩祭り」! (点数 85点)
(C)“Library Wars” Movie Project
有川浩さんの小説の大ファンなので、このところ、かなり幸せです。
だって、『空飛ぶ広報室』は、テレビドラマとして放送中ですし、この作品もアニメ化を経て、実写化。
さらに、5月11日からは、『県庁おもてなし課』も劇場公開、とまさに「有川浩」祭りなんです。
萌えまくっております(笑)。
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ダコタ・ファニングの透明感に心を打ち抜かれちゃいます。(点数 85点)
(C)2012 Blueprint Pictures (Now) Limited, BBC and The British Film Institute. All Rights Reserved.
『アイ・アム・サム』で鮮烈に映画デビューして以来、天才子役として、ブイブイいわせていたダコタ・ファニング。
子役にありがちな劣化やおデブ化もなく、立派な美女に成長しました。
近年は、めっきり貫禄もついてきて、ちょっと盛りすぎ? と思ってしまうことも。ところが、ベリィショートにしたお姿は、まるで別人。
余計なものをそぎ落としたかのように、透明感が増し、繊細な10代を見事に演じています。
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特殊メイクまで施した高岡早紀の怪演にドキドキっ!? (点数 85点)
(C)2013「モンスター」製作委員会
あまりに醜く生まれため、友だちはおろか、実の家族からも疎まれていた和子(高岡早紀)は、ある事件を起こし、家族から離れ、ひとり東京に送られます。
懸命にお金を貯め、整形手術を繰り返し、絶世の美女「未帆」となって、故郷に戻ってきますが……。
全国の書店員が「最も売りたい本」を投票で選ぶ「2013年本屋大賞」を『海賊とよばれた男』で受賞した百田尚樹の同名小説の映画化です。
脚本家も、監督も、カメラを担当したのも女性。女性が女性を撮った作品です。
高岡早紀が特殊メイクで和子を怪演しています。あのきれいな顔が、あんなにもすさまじい顔に変わっちゃうんですね。
恐るべき、特殊メイク!
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たしかに胸に迫るものはあるのだけれど、感傷に浸れるほど昔の事ではないように思う。(点数 75点)
ストーリーが2004年のスマトラ島沖地震を下地にしているので津波のシーンが有りそれが生々しく、また凄惨なので途中から比喩的ではなく身体的に頭が痛くなった。
ナオミ・ワッツが演じる気丈な母親が怒濤の波に呑み込まれて負傷するのだが、それにより次第に容体が悪化していくさまが非常にリアルでこちらも気分が悪くなった。
彼女が今作でアカデミー賞にノミネートされたのも頷ける。それだけ迫真の演技だった。
現実に起きたことなのでカメラを通してであっても追体験するのは相当心理的に負荷がかかる。
カメラを通して見ることはもはや客観なのだが、現実に起きた事件をそのように見ることを構造的に強制されることに居心地の悪さを感じることが多々ある。
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子を持つ親の気持ちは悪魔の邪心より勝るというお話し(点数 78点)
(C)2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
悪魔に取り憑かれ心を壊していく少女の原因を家庭不和が原因と誤解されていくストーリーは面白かった。
二つのエピソードが同時進行して交差するまで固唾を飲んで見守らなくてはならない展開がスリリングだ。
ラストはホラー映画ではお決まりのオチで締めくくっているが、この様式美と言っても過言ではない終わり方は、邪悪な存在は日常にはびこっているという人間の強迫観念に近いものがある。
しかしながら悪魔の存在の意味を解体していくと人間の悪魔性に目を背けてその罪を人間では無い他者に負わせているだけにすぎない。
そのことについては後述するが時代が下るのにつれてその事実に多くの人が気づき始め悪魔の存在のリアリティが希薄になってきているように思われる。
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