◆重厚な人間描写から一転、ドラマチックな刑事物語へと変化する(70点)
ある日、残虐な少年犯罪により娘を失った長峰(寺尾聰)。奈落の底に突き落とされた長峰のもとに、犯人の正体を告げる匿名の密告電話が入る。犯人と思われる名前と住所を知った長峰は……。
◆重厚な人間描写から一転、ドラマチックな刑事物語へと変化する(70点)
ある日、残虐な少年犯罪により娘を失った長峰(寺尾聰)。奈落の底に突き落とされた長峰のもとに、犯人の正体を告げる匿名の密告電話が入る。犯人と思われる名前と住所を知った長峰は……。
◆100回死んでもおかしくない無茶なドライビング(60点)
「ワイルド・スピード」シリーズといえば、国産車(アメ車)や輸入車(日本車など)をハイレベルにチューンナップ&カスタムしたクルマが、激しいカーチェイスをくり広げる現代カーアクションムービーのけん引者的存在。これまでに、キャストや舞台を微妙にチェンジしながら第3作まで製作されたが、今回は「MAX」と銘打って、シリーズ最大級的な雰囲気をアピール。キャストにもオリジナルメンバーを集結させるなど、ファンの期待を煽っている。
◆涙によるデトックス効果は今年No.1(80点)
11歳のアナ(アゲビイル・グレスリン)は、小児白血病を患う姉のケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)のドナーとなるべく両親が遺伝子操作でもうけた子供であった。母親(キャメロン・ディアス)は、ケイトのためにアナが協力するのは当然だと思っていたが、ある日、アナが両親を相手に訴訟を起こした。「もうケイトのために手術を受けるのはイヤ」と。母はアナの行動に憤慨するが……。
◆感情面でリアリティが感じられない(55点)
天真爛漫なモレ(シン・ミナ)は、幼少期から兄のように慕ってきたサンイン(キム・テウ)と結婚生活を送っていた。ある日モレは、開催時間外に忍び込んだ画廊で偶然出会った青年ドゥレ(チュ・ジフン)と、もののはずみで関係を持ってしまう。一方、会社を辞めてフレンチ・レストランを開こうとしていたサンインが、料理の師匠として連れて来た若き天才シェフが、なんとドゥレであった。しかもドゥレは、サンイン&モレ夫婦の家に居候することになり……。
◆目標に向かって猪突猛進していくくだりが痛快(60点)
下町で育った31歳の永井小巻(小西真奈美)は、夫と娘ののんちゃんの3人で暮らしていた。ある日、ぐうたらな自称小説家の夫に愛想を尽かせた小巻は、のんちゃんを連れて実家に戻った。職探しを始めたものの、特別な技能や資格もなく、拘束時間などで何かと条件の多い子持ち女性を雇ってくれる会社などそうはない。そんな折、小巻が作ったのり弁が評判となり……。
◆ミステリアスで奥の深いヒューマンドラマ(75点)
高級レストランのマネージャーのシルビア(シャリーズ・セロン)は、颯爽と仕事をこなす姿とは裏腹に、私生活では、男たちとの行きずりの肉体関係や、自傷行為をくり返していた。彼女が時折思い出すのは、かつて自分の母ジーナ(キム・ベイシンガー)を襲ったある事故のことだった……。
◆単純化できない愛の本質に迫ろうとしているかのようだ(85点)
「歩いても 歩いても」(2008年)で人間のリアルな心情を描いた是枝監督が、まったく異なるアプローチで再び傑作を作り上げた。
◆ウィル・フィレル好きなら満足できるだろう(60点)
科学者のマーシャル博士(ウィル・フィレル)は、タイムワープの研究を進めていた。彼は異次元世界の存在を信じていたが、学会や世間からは総スカンを食っていた。そんな彼の前に現れたのが、博士の学説を信じる才女ホリー(アンナ・フリエル)。マーシャル博士はタイムワープの装置を完成させると、ホリーと一緒に時空の歪みが生じていると思われる荒野へと向かった……。
◆カムイというキャラクターの実像が見えてこない(50点)
「週刊少年サンデー」(65?67年)、「ビッグコミック」(82?87年)に連載された白土三平の長編劇画「カムイ外伝」を崔洋一監督が実写映画化。アクション・エンターテインメントの注目作だ。
◆緻密な脚本とムダのない描写を評価したい(75点)
移民・関税執行局(I.C.E.)に所属するベテラン捜査官マックス(ハリソン・フォード)の任務は、不法滞在者の取り締まり。しかしながら彼は、取り締まりの対象である不法滞在者の立場に同情的であった。ある日、一斉取り締まりで縫製工場に踏み込んだ際に逮捕した不法滞在者の女性から、「幼い息子を人に預けているの。住所を書くから助けて」と懇願され……。
◆ジム・ジャームッシュというアーティストの才能に触れる(70点)
スペインに来たコードネーム"孤独な男"(イザック・ド・バンコレ)に与えられた任務は、「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という言葉だけであった。スペイン中を旅する彼の前に現れるのは、「スペイン語は話さないのか?」という合い言葉を口にする同じくコードネームを持つ人たち。彼らはそれぞれの情報を暗号化してマッチ箱に忍ばせている。"孤独な男"は、ついにある場所にたどり着き……。
◆B級精神旺盛な1本(60点)
2008年、「死のウイルス」がイギリス全土に蔓延。政府は、すでに数百万人が感染していたスコットランドを「ホットゾーン」と命名して隔離した。2035年、こんどはロンドンで再び「死のウイルス」が流行。政府関係者は、衛星写真で「ホットゾーン」に生存者らしき姿を発見。ここでなら抗ウイルス剤が手に入るかもしれないと考え、女性戦士エデン・シンクレア(ローナ・ミトラ)をリーダーとする精鋭部隊を「ホットゾーン」に送り込むが……。
◆挫折に絶望するな、というメッセージ(80点)
大学生の五十嵐良一(佐藤隆太)は、憧れのプロレス研究会に入部するが、学生プロレスにおいて一番大事な"段取り"を覚えられずにいた。商店街で行われたデビュー戦で、良一は段取りを忘れてガチンコ(真剣勝負)の試合をしてしまうが、それが観客にウケて一躍人気レスラーとなる……。
◆結末に至るまでの"中身"が爆発的におもしろい(70点)
美人テレビプロデューサーのアビー(キャサリン・ハイグル)は、完璧な男を求めるあまり、男運に見放されていた。ある日アビーは、隣りに越してきた医師コリン(エリック・ウィンター)に恋をする。彼はアビーのお眼鏡どおりの男だったが、どう関係を進展させたらいいか悩んでいた。そんな折、彼女の前に"男の本音トーク"で視聴率を稼ぐ異色パーソナリティのマイク(ジェラルド・バトラー)が現れた。アビーはマイクから、男をモノにするための駆け引きを学ぶことになるが……。
◆人情味あふれるエピソードを幾重にも編み込んだドラマ(70点)
1936年、第二次世界大戦前夜のフランス、パリ。多くの人に愛されてきたミュージック・ホール「シャンソニア劇場」は、不況のあおりを受けて業績が低迷。支配人が自殺してまう。劇場は不動産屋のギャラピア(ベルナール=ピエール・ドナデュー)に押さえられ、閉鎖に追い込まれる。劇場の裏方として人生を捧げてきたピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は、妻に逃げられた挙げ句、職もなくしてしまった……。