コンクリート - 前田有一

売り手側の色気をすべて見透かされた(10点)

 1989年に東京の足立区で実際に起きた、日本犯罪史上に残る凶悪事件『女子高生コンクリート詰め殺人事件』を映画化した作品。東京・銀座シネパトスで公開予定だったが、映画化を知った人々の間に反対運動が巻き起こり、上映中止に追い込まれた。本来、今週末の劇場公開作品を先行紹介するのがこのサイトの基本方針だが、この作品については読者からの要望が特別に強かったため、例外的に紹介することにした。

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ジャンプ - 前田有一

読みにくい結末はなかなかだが……(65点)

 『本の雑誌』が選ぶ2000年度ベストテン第一位となった原作の映画化。何の前触れもなく、突然恋人に失踪された男の側のドラマを描いたミステリだ。私はこの原作は読んでいないが、この設定は面白いと感じる。グイグイ……とまではいかないが、それなりに観客を引っ張っていく魅力がある。ただ全体的には、淡々と話が進む静かな映画だ。

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ミッシング - 前田有一

オカルトめいた展開についていける方のみか(40点)

 舞台は1885年の西部、シングルマザーのヒロインが、インディアンに帰化した父の助けを得て、娘をさらった悪の部族を追うという追跡劇。ヒロインを助ける父親は、インディアンの知識と技術を身につけているので、誘拐グループ(?)たちを追跡することが出来る。この役を演じるのがトミー・リー・ジョーンズ。この役者は、何者かを追いかける役ばかりやっているが、ここまで重なると、わざと選んでるんじゃないかと思わず苦笑したくなる。

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死に花 - 前田有一

アイデアはいいが、ジジ臭いセンスがよくない(35点)

 今週は日本映画の公開が多い。この『死に花』は、老人施設で暮らす老人たちが、ある銀行の地下金庫を盗み出す計画を実行するまでを、コミカルに描いた娯楽作だ。ジジイたちが、若者も真っ青な行動力と長年の経験で、トンデモな計画を着々と成功させていくあたりが痛快で、老人エンタテイメントとでもいうべき面白いジャンルの作品となっている。

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世界の中心で、愛をさけぶ - 前田有一

この映画で何をやりたいのか、はっきりさせよ(40点)

 出版業界久々のド級のベストセラーとなった原作を、センチメンタルな映像美で知られる監督が映画化。

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パッション - 前田有一

クリスチャン専用の衝撃作(30点)

 タイトルのパッションとは「キリストの受難」のこと。つまり新約聖書の「最後の晩餐からキリストの処刑&復活まで」を描いた宗教的な問題作。

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ゴッド・ディーバ - 前田有一

芸術の粋に達した近未来デザインに驚く(50点)

 主要人物3名のみ実際の俳優を使って撮影し、残りの登場人物すべてと、背景のほとんどをCGで作成して合成した近未来SF映画。天上界で死刑を宣告されたある神様が、わずかな残り時間を使って人間のヒロインを探し出そうとする。彼の目的と、ヒロインに隠された秘密とは?!

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フォーチュン・クッキー - 前田有一

主演二人の魅力が成功の要因(70点)

 母親の再婚を目前に気持ちがゆれるティーンエイジャーの娘と、その口うるさい母親が、ひょんな事から入れ替わってしまうコメディドラマ。『フリーキー・フライデー』(日本未公開)のタイトルで以前映画化された作品のリメイク。

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スクール・オブ・ロック - 前田有一

洋楽ロック大好きな方に(70点)

 破天荒なロックギタリストが、滞納した家賃を返すため、教員を装って名門小学校のクラスを受け持つというコメディ。厳格な校風のなかで、子供らしい自由な姿を失っている生徒たちに、どこからどうみても“良い大人”ではないロックミュージシャンが“ロックの魂”を教え込む。最初は戸惑う子供たちも、やがて“自由”の意味を学び、主人公とともに成長して行く。

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MAY/メイ - 前田有一

ホラー史上もっとも悲しく、魅力的なヒロイン(70点)

 「ホラー映画史上、もっとも悲しいヒロイン」とのふれこみで宣伝されている作品。並み居る話題作に埋もれさせるにはもったいない作品だが、どこの媒体でもノーマーク、宣伝がまったく浸透していないため、しょうがないから私がここでプッシュしようと思う。

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CASSHERN/キャシャーン - 前田有一

監督の感性を活かせなかった責任は誰にあるのか(15点)

 シリアスなストーリーでいまだに根強い人気を持つTVアニメ『新造人間キャシャーン』の実写映画化。監督は宇多田ヒカルの旦那さんでもあるフォトグラファーの紀里谷和明。

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キル・ビル vol.2 ザ・ラブ・ストーリー - 前田有一

前作の出がらし(40点)

 数々の仁侠映画やカンフー映画等の要素をごた混ぜにして、独特の世界観を確立した日本刀アクション『キル・ビル』の続編。前後編の後編にあたり、とりあえず本作でストーリーは完結する。(15年後にPart3を作るという噂もある)

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コールド・マウンテン - 前田有一

いいものを見せてもらったという満足感が得られる(70点)

 “21世紀の『風と共に去りぬ』”と宣伝される、アメリカの南北戦争を舞台にした壮大なラブストーリー。大物キャストがずらりと並び、上映時間も2時間35分という堂々たる大作だ。

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ホーンテッド・マンション - 前田有一

家族で見れる娯楽映画としてパーフェクト(90点)

 ディズニーランドの人気アトラクションを元に映画化した作品。元のアトラクションがいわゆるホラーハウス、お化け屋敷に属する類の乗り物なので、私も最初、この映画も単なるお気楽ホラーなのかなと思っていた。しかし、実際のところはなかなかの力作、本格的な娯楽映画であった。

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グッド・ガール - 前田有一

浮気というテーマに興味がある人にオススメ(70点)

 低予算映画ながら、ブラッド・ピットの奥さんが主演して高い評価を得た作品。貧しい田舎町のショッピングセンターを舞台に、平凡な家庭の主婦をヒロインにしたドラマが展開する。

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