あらゆる面でよくなった続編(70点)
『アンダーワールド:エボリューション』は、2003年の映画『アンダーワールド』の正当なる続編だ。前作のラストシーンを踏まえ、そのあとの物語ということになる。
あらゆる面でよくなった続編(70点)
『アンダーワールド:エボリューション』は、2003年の映画『アンダーワールド』の正当なる続編だ。前作のラストシーンを踏まえ、そのあとの物語ということになる。
大多数の日本人には向かない、欧米向け映画(30点)
『V フォー・ヴェンデッタ』は、『マトリックス』シリーズの監督ウォシャウスキー兄弟が脚本を担当した、ダークなサスペンス映画だ。原作のコミックは、82年に英国で発表されたが、この時期のイギリスといえば、マーガレット・サッチャー首相の在任真っ最中。よって本作は、その強硬保守的な政治姿勢を批判する、たぶんに政治的比喩を含んだ内容となっている。
メリーさんは都市伝説ではなかった(60点)
90年代半ばあたりまでの時代、横浜界隈に出かけたことがあるならば、顔を真っ白に塗り、薄汚れたドレスに身を包み、荷物を持って歩いていた老婆を見た事のある人は少なくないはずだ。かくいう私も、何度か見かけたことがあり、「あの人は何なんだろう」と不思議に思っていた。
子供と苦労人と不良とスポーツで、お手軽泣き映画のできあがり!(12点)
以前、『ARAHAN アラハン』という韓国映画があった。日本のゲームからパクって、いやインスパイヤされていた上に、内容も薄いということで、私は10点をつけた覚えがある。その監督リュ・スンワンと、主演リュ・スンボム(実弟)のコンビによる新作がこの『クライング・フィスト』だ。
ファンタジー+ロマコメ?!(60点)
イギリスに、エマ・トンプソンという女優がいる。「ハワーズ・エンド」(93年)でアカデミー主演女優賞を、「いつか晴れた日に」(95年)では同じく脚色賞を受賞したという、才色兼備の人だ。
定番スリラーとして及第点(70点)
いわずと知れた、人気テレビアニメの映画版。毎年作られている映画版も今年で10本目、10周年ということで、これまで映画版には出てこなかったキャラクターも総出演の、お祭り的な一本になっている。
マーケティングの賜物のようなラブストーリー(70点)
皆さんは、韓国映画というものに何を求めているだろうか。私が思うに、「冬のソナタ」に始まる最近の韓流作品のファンの多くは、「ストレートになける悲恋ドラマ」、昔でいうメロドラマを求めているのではないかと予測する。
不謹慎なギャグに爆笑できる探偵映画(70点)
『リーサル・ウェポン』や『ラスト・アクション・ヒーロー』の脚本家として知られ、俳優もこなすシェーン・ブラックが、はじめて監督したアクションコメディ。プロデューサーはハリウッド有数のヒットメーカー、『マトリックス』シリーズで知られるジョエル・シルヴァーだ。
前作の良さはどこへいってしまったのか(15点)
前作『the EYE』は、角膜移植された女性が、ドナーの見ていた「この世のものではない何か」まで見えるようになってしまうというアイデアが受け、トム・クルーズが早々にリメイク権を買ったという事でも話題になった。
中高年の観客が、こっそり楽しむべき映画作品(65点)
俳優、津川雅彦といえば、日本有数の芸能一家に育ち、なかでも日本映画界初期の映画監督、牧野省三(マキノ省三)を祖父に、1920年代から70年代まで活躍したマキノ雅弘監督を叔父にもつという、映画界にかかわりの深い人物。
予想を越えるスケール感(70点)
朝鮮半島は、1950年から巻き起こった朝鮮戦争により南北が分断され、今に至る。その結果、北朝鮮と韓国の間では、離散してしまった家族が多数発生した。その数700万以上ともいわれる彼らは、いまだ、国境をはさんで南北に分かれ、再会を果たせずにいる。
ケヴィン・ベーコン監督の優しい視点が心地よい(70点)
ケビン・ベーコンといえば、ハリウッドきっての個性派俳優。悪役から善人まで、その幅広い演技力は高く評価されている。そんな彼が、初めて長編映画を撮った。それが『バイバイ、ママ』だ。
ロシア映画界がハリウッドを目指して作ったダークファンタジー(35点)
旧ソ連が崩壊した後、かの国の映画文化はほぼ壊滅状態に陥っていた。他の国がそうであるように、ロシアでもハリウッド映画が幅を利かせ、国内映画は衰退の一途をたどっていたかに見えた。ところが近年、相次いで国産映画がヒットを記録。興行収入の面でも、2005年度(9400万ドル)は、2000年度のなんと62倍にまで増えている。