『世界の中心で、愛をさけぶ』劣化リメイク(25点)
いわずと知れた、『世界の中心で、愛をさけぶ』の韓国製リメイク。
うどんで2時間超の大作は無理がある(45点)
香川県民は一年間で全国平均の2.5倍のうどんを食べる、日本一のうどん好きな人たちだ。彼らが広めた手軽でおいしい讃岐うどんは、いまや全国区のブームを経て、愛すべき庶民の日本食として定着した感もある。
田舎町の靴工場が一念発起して、ドラッグクィーン専用ブーツを制作(80点)
イギリスで大人気を博した『キンキーブーツ』は、いかにも彼ら英国労働者階級が好みそうな「はぐれものバンザイ、庶民バンザイ」的な、見ると元気が出る心温まるドラマだ。
長澤まさみのスタイルの良さは異常(45点)
昨年の夏は『タッチ』で、今年は『ラフ』。どちらもあだち充原作の人気漫画の映画化だが、一般的に原作の評価は『ラフ』の方が高いとされる。そんな、大きな期待を引き受ける監督は、『NANA』映画版で、コミックの映像化に優れた手腕を見せつけた大谷健太郎。主演は『タッチ』同様、東宝が誇る映画女優、長澤まさみ19歳。
雰囲気は悪くないが、構成が雑で薄っぺらい(45点)
デビュー作『リアル鬼ごっこ』のヒットで知られる山田悠介は、10代に人気のある小説家だ。本作は、彼の同名小説の映画化となる。
個性あふれる意欲作ではあるが、出来栄えは平凡(50点)
元陸上自衛隊員で、保守派として知られる俳優今井雅之が、自身の代表作である舞台劇を、自ら脚本を書き、監督して映画化。海外で高い評価を得た舞台の映画化ということで、全編英語による脚本、セリフの意欲作となっている。
おどろくほどテクニカルな構成の高品質ホラー(85点)
マンネリ化していたスプラッターホラー界に、フランスから切れ味鋭い新鋭監督が現れたと大変な話題になったのがこの『ハイテンション』。大味なハリウッドものとは違って、フランス映画らしい緻密な恐怖描写とプロットで、高い評価を得た作品である。
日本が誇るアクションスター2人の初対決(75点)
千葉真一と倉田保昭。彼らは、国内はもとより、それぞれ欧米やアジアで高い評価を得ている日本人アクションスターだ。たとえば千葉真一は、出演した「キル・ビル」でタランティーノ監督から最大級の敬意を捧げられているし、和製ドラゴンこと倉田保昭は、かのブルース・リーに、のちに彼の代名詞的存在となるヌンチャクを紹介した人物としても有名だ。
感動的な親子愛の物語(65点)
漫画家の一色まことがミスターマガジンに連載していた『花田少年史』は、かつて深夜枠でTVアニメ化されたことがあるが、このたびオリジナルエピソードを中心としたストーリーで実写映画化されることになった。
クリストファー・リーヴもこれなら満足に違いない(85点)
スーパーマンは、アメコミにおけるヒーローの元祖であり、その代名詞的存在だ。日本では、70年代?80年代にかけて、クリストファー・リーヴ主演で映画化された作品がもっとも印象に残っている映像化と思うが、本作はそれを引継いだ、正当なる続編にあたる。
黒木和雄監督の遺作は、素晴らしい"日本映画"だった(80点)
『美しい夏キリシマ』『父と暮せば』といった映画で平和と反戦を訴えてきた、黒木和雄監督の遺作。劇作家の松田正隆が、自らの母親の体験談を元にした戯曲が原作となっている。
DVD版と大塚愛のファン限定(30点)
avexとフジテレビが人気歌手大塚愛を主演に作った、女の子たちの青春ドラマ。もともとDVD用に作られた作品の続きを映画化したものだ。DVD版は、あの大塚愛が役者をするという意外性と、彼女のファン層に訴えかける音楽性により、なかなかの好評を博した。
無名の人々にささげられた、大まじめな9.11映画(70点)
9.11同時多発テロ事件では、4機の旅客機がハイジャックされたが、たった一機、ユナイテッド航空93便だけは、目標に到達することなく墜落した。果たしてその機内では何が起きていたのか。マット・デイモン主演のアクション映画『ボーン・スプレマシー』で、切れのいい演出を見せたポール・グリーングラス監督が、ノンフィクション風の演出で映画化する。
不治の病にお涙頂戴、いつものワンパターン韓流ホラー映画(40点)
カツラに宿った怨霊を題材にした韓国ホラー映画。この時点で、髪が薄い男性諸氏を誘うことは絶対に許されない映画である。
日本人、愛国心、国旗、国歌、そんなテーマを問い掛ける(60点)
熱い愛国者、森田健作が、長年温めつづけた企画を映画化。今の堕落した日本を嘆き、現代人に日本の本当の良さを再認識してもらうという、強いメッセージをこめた作品だ。