主演4人の誰かのファンの人に(60点)
いまどきラブストーリーなどというものは、その骨格はどれも同じであとはどう装飾するかだけが勝負といっても過言ではない。とくにハリウッドには、この手の映画にぴったりな世界的人気のあるスターが多数いるから、あとはいかに変わった(ロマンティックな)シチュエーションを用意するかが問題となる。
主演4人の誰かのファンの人に(60点)
いまどきラブストーリーなどというものは、その骨格はどれも同じであとはどう装飾するかだけが勝負といっても過言ではない。とくにハリウッドには、この手の映画にぴったりな世界的人気のあるスターが多数いるから、あとはいかに変わった(ロマンティックな)シチュエーションを用意するかが問題となる。
幼稚の一語に尽きる(30点)
秦建日子(はた たけひこ)の小説「推理小説」を原作とするテレビドラマ「アンフェア」は、その意外性の高いストーリー展開により高い視聴率を記録した。大酒のみだが抜群の直観力と行動力で事件を解決する女刑事を篠原涼子が演じる推理・刑事もので、今回は昨年10月に放映されたスペシャル版に続く、初の映画化にして完結編である。
ハイテク衛星システムの運用にローテクが必要という面白さ(85点)
デジャヴとは、「一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること」(三省堂・大辞林)という意味だが、実際のところ本作の内容とそれはほとんど関係がない。
テロリスト最後の一日(70点)
『パラダイス・ナウ』は、私たちがいわゆるテロリストと呼んでいる存在、とくに自爆テロを行う人間が、最後の一日をどう過ごすかを詳細に描いた異色のドラマだ。
山崎まさよしの主題歌の歌詞を笑えない人に(85点)
『秒速5センチメートル』は、一言で言うとアニメ版『時をかける少女』を気に入った人なら、まず間違いなく満足するであろう映画だ。
原作うんぬんの前に、映画としてのつくりが雑すぎる(20点)
『龍が如く』はプレイステーション2の人気ソフトで、今回は2006年のビデオ映画版に引き続き、三池崇史監督により映画化された。
1点あたり一億円(30点)
一定以上の年齢の映画ファンにとって、「角川映画」というワードは特別に響くものだろう。それは、薬師丸ひろ子や原田知世など映画中心に活躍する女優を育てたり、今で言うメディアミックス戦略により挑戦的な企画を連発したりと、日本の映画史に大きな功績を残した事で知られている。
監督の入れ込みようにドン引き(45点)
ロバート・F・ケネディといえば、兄のJFK政権時代にはキューバ危機の解決や数々の犯罪対策に手腕をふるい、大統領選の民主党有力候補として市民の期待を集めていたさなかに暗殺された悲劇の政治家。移民や被差別人種ら弱きものたちの英雄として、今でも絶大な人気を誇る。
光る要素はあるが、クロサワ作品としては平凡(40点)
黒沢清監督は、世界的にも評価の高い日本のホラー映画監督の中でも、間違いなくトップクラスに入る実力者といえる。その最新作『叫』は、彼の作品ではおなじみの役所広司を主演に据えたミステリ色の濃い幽霊ものだ。
新鮮味はないものの、いまどきの女性映画としてはそれなり(55点)
映画『さくらん』がどんな人に向けて作られた映画なのか、それはきわめてわかりやすい。まずは今回初監督となる写真家の蜷川実花、そして主演の土屋アンナ、音楽(主題歌だけでなく本編の映画音楽も)担当の椎名林檎、さらには原作の安野モヨコ。この4人の名前に反応する人に向けた作品だ。
気の弱い女の子(エクステ装着済み)を誘うに最適な一本(65点)
ボディビルダーが行う大腿四頭筋の伸展運動であるレッグエクステンションとは、少なくともまったく無関係であろうとは思っていたが、ここでいう『エクステ』とは「ヘアーエクステンション」、すなわちお洒落な女の子がつける付け毛のこと。私などは、某ディレクターが見るたび鈴木みのるカットなどと呼ぶ、後頭部だけ長い坊主頭なのでまったく無縁なアイテムだが、巷では結構流行っているそうだ。
ちょいと予備知識が必要なミュージカル(60点)
今年の米アカデミー賞には、ブラッド・ピット主演『バベル』で印象深い演技を見せた日本の菊地凛子が助演女優賞にノミネートされ、大きな期待を集めている。しかし、彼女以上の本命といわれるのがこのミュージカル映画『ドリームガールズ』で圧倒的な歌唱力を見せつけるジェニファー・ハドソンだ。さて、主演のビヨンセ・ノウルズをさえ食ったと評判のその演技力はいかなるものか。
服を着てても意外に上手な蒼井そら(55点)
AV女優が芸能界にステップアップを狙う例は枚挙に暇がないが、成功例は飯島愛などほんのわずかしかなく、コースとしては狭き門だ。そんな中でも比較的健闘している蒼井そらの主演作が『聴かれた女』。彼女は一人暮らしの部屋に盗聴器を仕掛けられたヒロインを演じている。
まるで安テレビドラマのよう(30点)
『天国は待ってくれる』は、久々の真性ダメ映画と言ってよい。ただでさえ日本の映画業界は人材不足気味なのに、今なら商売になるからといってそのキャパシティを超える数を作っている。その無理が限界までくると、こういう作品が出来上がる、そんな見本だ。