日本人としての誇りを失わず、戦犯裁判を戦い抜いた男の物語(70点)
戦勝国の一方的な論理でA級戦犯らを裁いた東京裁判の欺瞞は、近年の保守ブームで一般にもだいぶ知られるようになってきた。しかし、B級戦犯とされた岡田資(おかだたすく)中将が、命がけで米国側と法廷で戦った史実については、まだそれほど知られてはいない。
日本人としての誇りを失わず、戦犯裁判を戦い抜いた男の物語(70点)
戦勝国の一方的な論理でA級戦犯らを裁いた東京裁判の欺瞞は、近年の保守ブームで一般にもだいぶ知られるようになってきた。しかし、B級戦犯とされた岡田資(おかだたすく)中将が、命がけで米国側と法廷で戦った史実については、まだそれほど知られてはいない。
全プロレスファンは必見(85点)
『ガチ☆ボーイ』は、プロレスファンには絶対見てほしい、プロレスファンなら良さが絶対にわかる傑作ドラマである。
米国公認のポルターガイスト実話(40点)
アメリカには、テネシー州中心に語り継がれるベル・ウィッチ事件という魔女伝説がある。彼らキリスト教徒にとって"魔女"とは、その信仰を打ち破られるトラウマ的恐怖の対象。中でも、多数の記録書物が残るこの事件だけは、確実な実話として別格扱いされているという。日本ではオカルトファン以外誰も知らないが、オスカー女優リース・ウィザースプーンの製作中の新作でも、この事件が扱われているくらいだから、あちらではメジャーな怪談のひとつといえるだろう。
吉野紗香がすべて脱ぐ(40点)
ハードボイルド作家白川道(しらかわとおる)のギャンブル小説『病葉流れて』は、賭け麻雀の世界にはまりこむ若者を生々しく描き、青春小説の側面からも好評を得た。本作はその映画化。
ダイエットに最適な映画(80点)
ハンバーガーやフライドポテトが大好きなお子さん、もしくはメタボ気味の旦那様をもつ奥さんは、迷わずこの映画に連れて行くとよい。これを見終わってもまだ食べたいというならば、それはもはや病気だ。
苦悩する女王陛下(40点)
本作はアカデミー賞に多数ノミネートされた98年のイギリス映画『エリザベス』の、およそ10年ぶりの正統なる続編である。監督・主演女優はじめ主だったメンバーは前作と同じ。ある人物にスポットをあてる歴史映画は難易度が高く、その対象に相当な愛がなければ作れるものではないが、この映画の作り手たちのエリザベス一世に対するそれは、相当深いようだ。女王陛下への10年越しのラブコール、その出来はいかに。
夢のようなおもちゃ屋さん……?(55点)
子供の目で見たおもちゃ屋さんは、こんな風に見えるのだろうか。『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』をみると、誰もがそう思うだろう。
華やかな芸能界から悲惨な戦場まで(60点)
全裸のジョン・レノンが服を着たオノヨーコに抱きついている、誰もが一度は見たであろう有名な写真がある。あれは1980年12月8日の朝に撮影した写真で、ジョンはその4時間後に銃撃されこの世を去った。本作はこの"最期の日の写真"を撮影した女流カメラマン、アニー・リーボヴィッツの半生を描くドキュメンタリー。
キャリアウーマンと帝国軍人の、時をこえた恋物語(55点)
『恋する彼女、西へ。』は、明るい話を作ろうというコンセプトのもとに作られた。なぜかというと、この映画の舞台が広島だから。これまでヒロシマの映画というと、どうしても原爆被害の悲惨なイメージがつきまとう、暗いムードのものばかりであった。だからこの映画の制作者たちは、このような前向きで暖かいドラマを作りたかったのだ。
心臓手術中に殺人事件発生?!(60点)
現役のお医者さんという強力な武器をひっさげて2005年に登場した作家、海堂尊は、デビュー作の『チーム・バチスタの栄光』から日本ミステリ界を快進撃。はやくも今回、初の映画化に恵まれた。
夜神月の宿敵Lが、地球の危機に立ち向かう!(5点)
大場つぐみ&小畑健の人気漫画『DEATH NOTE』は、映画版もひっくるめて社会現象といっていい大ヒットを記録した。そこで、主人公夜神月(やがみらいと)最大のライバルで、人気キャラクターのLを主役に据えたスピンオフ企画が立ち上がった。
笑って笑って、最後は第九の大合唱に涙する(70点)
シネカノンという映画会社はよほど歌が好きなのか、あるいはヒットの方程式を確立したのか、もうながいこと「音楽&人情ドラマ」の娯楽映画に関わっている。『のど自慢』(1999年)や『ゲロッパ!』(2003)、そして『フラガール』(2006)といった具合だ。
過激すぎる濡れ場ばかりが話題だが(75点)
『ブロークバック・マウンテン』(05年、米)でアカデミー監督賞を受賞した台湾の人気監督アン・リーの最新作は、ある事情により世界中で物議をかもすことになった。
全国の佐藤さんは、捕まったら殺されます(70点)
私はこの映画を見た後に、山田悠介の原作小説を読んだ。だれかが「すごい本だよ」と言っていたが、確かにそうだった。ここ数年読んだエンタテイメント小説の中で、一番驚かされたといっても過言ではない。
五輪メダリストの波乱万丈な一生(50点)
『子猫の涙』は、メキシコオリンピックで銅メダルを獲得したボクサー、森岡栄治の一生を描く伝記映画。特筆すべきはこれを監督したのが、実の甥である森岡利行という点。