YOUTUBEや監視カメラ、ブログ等々の再現で描く米兵レイプ事件(55点)
『リダクテッド 真実の価値』は、誰もがビデオカメラを操り、インターネットの動画サイトを楽しむ今だからこそ出来る映像表現に挑戦した異色の反戦映画だ。
YOUTUBEや監視カメラ、ブログ等々の再現で描く米兵レイプ事件(55点)
『リダクテッド 真実の価値』は、誰もがビデオカメラを操り、インターネットの動画サイトを楽しむ今だからこそ出来る映像表現に挑戦した異色の反戦映画だ。
綾瀬はるかが女座頭市に(70点)
公開したばかりの『ICHI』が苦戦していると聞く。報じられたところによると、客層はやや高めとのこと。これには少々悔しい気持ちがした。私はこの映画を、「座頭市」など知らぬ若い人にこそ見てほしいと思っている。
ジョン・カーペンター監督の殺人鬼ホラーをリメイク(70点)
オリジナルの78年版『ハロウィン』(ジョン・カーペンター監督)は、なんといっても殺人鬼映画の金字塔であり、のちに『13日の金曜日』『エルム街の悪夢』といった大ヒットシリーズを生み出す源泉にもなった。今回のリメイクも、力の入った本格的ホラー映画で、大のホラーマニアとしても知られるロブ・ゾンビが脚本と監督を担当した。
スピルバーグ10年の構想を映画化(95点)
『イーグル・アイ』を見終わると、ぐったりと疲れる。アドレナリンだかエンドルフィンだか知らないが、脳内が過剰に活性化されたせいで、この映像体験から開放されたとたん、消費カロリーのあまりの多さに気づく。
80億円以上の予算をかけたコメディ(95点)
アメリカではコメディジャンルが人気があると、ここでは何度も書いている。人気があるということは、そのぶん金をかけられるということ。だからあの国では、『ゲット スマート』のようなお笑い映画一本に、なんと80億円以上もつぎ込むという無茶な現象がよく見受けられる。
NYセレブママの、どこか変なライフスタイル(80点)
ロマンティック・コメディの良し悪しについて、主演女優のしめる割合はとても高い。女優じたいが魅力的かどうか、演じるキャラクターに共感できるかどうか。観客の性別を問わず、それだけで6割がた決まってしまうといっても過言ではない。これは、私だけが提唱する定説である。
レンタル店員が超大作を激安リメイク(70点)
今週公開の映画は、どうしてこうろくでもない邦題ばかりなのだろうと頭を抱えてしまうが、『僕らのミライへ逆回転』は群を抜いてひどい。私は原題原理主義者ではないから、日本公開版がオリジナルと違った題名になろうとかまわないが、この邦題で客が入るとはどうしても思えない。映画の中身がいいだけに、それはちょいと悔しい事なのである。
テレビドラマ『ガリレオ』が本格映画に(40点)
上映前にフジテレビの方が「これはドラマ(『ガリレオ』シリーズ)の映画化ではあるが、同時に立派な原作を持つ映画作品でもある。それを強く意識して作った」と挨拶してくれた。その言葉に甘え、当記事では「立派な原作の映画化」として取り扱うことに決定したが、残念ながらその目で見るとこの点数となってしまう。だが、「テレビドラマの映画版」としてならば、もう少し高い評価を与えてもよいと考えている。
クォン・サンウ&ソン・スンホンが共演するクライムアクション(20点)
兵役逃れがバレ、入隊していたソン・スンホンの除隊後復帰作。そして、韓流大スターで涙の帝王ことクォン・サンウが初の悪役に挑戦。『宿命』はなかなかの話題作であったが、韓国ではイマイチとの評価であった。
アナタは24時間後に死にますという「イキガミ」が届いたら?(90点)
漫画の映画化が最近目立つが、よもやこれほど高く評価できる作品に出会えるとは思わなかった。
11歳の小学生が妊娠!(55点)
『コドモのコドモ』をめぐる騒動を見ていると、フィクションに対する許容範囲の低い人がこれほど多いのかと驚かされる。
吉高由里子が舌ピアスに全裸SMと大活躍(85点)
2004年の芥川賞は、綿矢りさ&金原ひとみという美少女二人の受賞でちょっとした話題になった。その金原ひとみの受賞作の映画化『蛇にピアス』は、原作者たっての希望により、72歳のベテラン蜷川幸雄(にながわゆきお)監督がメガホンをとることになった。
マキノ雅彦監督最新作は、マキノ家伝家の宝刀、清水の次郎長もの(65点)
今から100年前、初めての時代劇『本能寺合戦』(1908年)から日本映画の歴史は始まった。その監督・牧野省三の思いは、邦画の基礎ともいうべき作品群を作り上げた、いわゆるマキノ家の面々に受け継がれる。そして、その末裔たるマキノ雅彦=津川雅彦らの手により、今も息づいている。