イーストウッドの暖かい励ましが心にしみる(90点)
いろいろなテーマやみどころが混ざり、深読みしがいもある『グラン・トリノ』だが、この超映画批評では、これを(例によって?)一風変わった視点からオススメしたい。
イーストウッドの暖かい励ましが心にしみる(90点)
いろいろなテーマやみどころが混ざり、深読みしがいもある『グラン・トリノ』だが、この超映画批評では、これを(例によって?)一風変わった視点からオススメしたい。
日韓の食文化の決定的な違いがよくわかる(20点)
『食客』は、ここ数年公開された韓国映画の中では突出して面白い。だが、「映画を見て感動したい」とか「心に染み入る傑作をみたい」とか「幸せな気分になりたい」とか「映画作りの妙に関心したい」といった、99パーセントくらいの人が期待するものはこの映画の中にはまったくないので、その点は注意が必要である。
加護亜依、サモ・ハン・キンポーと世界に打って出る(60点)
何かと世間を騒がせている加護亜依の世界デビュー作となった『カンフーシェフ』は、加護ちゃんやサモ・ハン・キンポーをはじめするキャスト、および主題である料理の魅力を引き出した、なかなか小気味いいアクション作品となった。
綾瀬はるか先生の就任挨拶が、個人的なオススメシーン(90点)
『おっぱいバレー』は、じつのところ中高年男性向きのオススメ品である。だが、いい年をしたオジサンが、娘のような年頃の受付嬢に「『おっぱいバレー』、大人一枚!」と、キョドった笑顔で言った日には、末代までの大恥だ。だから私は、いっそ題名を『哀愁の旅路』とかに変えたらいいと、4年ほど前から言ってきた。
アカデミー作品賞は、まさにいまの時代にピッタリな一本だった(90点)
今年のアカデミー賞は、未曾有の大不況&新大統領(しかも黒人)誕生という大ニュースがあったおかげで、例年に増して予想しやすい年であった。とくに作品賞ほか計8部門受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』については、私も100%の自信で選ばれるだろうと考えていた。
妙に政治的なアメコミ映画(70点)
『パニッシャー:ウォー・ゾーン』を見ると、本当に今のアメリカ映画界ってのは、ヒーロー映画の一本も素直に作れないんだなぁと思わされる。正義の味方というものが、この国においてさえ、いかに白々しい存在になってしまったか。つくづく時代の流れを思わせる。
これからの洋画配給は本作の成功を参考にすることになるだろう(75点)
普通、パート2というのは一作目を見てからみるものだが、『レッドクリフ PartII ―未来への最終決戦―』にその必要はない。本作は、あらゆる観客にとって、かゆいところに手が届く親切設計となっている。
衣装と美しい建築に価値を見出せる人に(75点)
人間社会に生きるものに、完全な自由などない。誰もが大なり小なり宿命を背負っている。だからこそ、人一倍重いそれを背負う人々を尊敬する気持ちが生まれる。
邦画の好調を象徴するような、ドメスティックな娯楽作品(70点)
『クローズZERO II』は決して悪い作品ではないが、前作のほうがずっといい。このパート2が面白いのは、ひとえに前作からのキャラクターの魅力による。それぞれの人物の魅力をしっかりと描き分けられている点が、シリーズ成功の要因といえるだろう。
ティーン向け恋愛映画がこれほどの高品質とは(75点)
米大手ワーナーブラザーズは、翌夏強化のため08年冬公開予定だった『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を温存、金庫の奥深くにしまいこんだ。
本格映像で楽しむ銃撃戦(85点)
自称「100年に一度」の金融危機とやらで、世界中のお金持ちがヒーヒーいってる今日この頃。そこで、このたび「金融の裏側」を描いた、タイムリーな映画が公開されることになった。
ニクソン大統領の歴史的メディア対決を描く(60点)
『ウォッチメン』と合わせ、リチャード・ニクソン大統領関連の映画が、偶然にも同週公開となる。
やや難解だが、おそるべき大傑作(98点)
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『ウォッチメン』と『ダークナイト』は、まるでライバルのような関係だ。原作のグラフィックノベルは同時代に発行され、実写映画もまたしかり。そしてその出来栄えも両者まったく譲らず、である。
貧乏労働者の生々しい日常(60点)
本物のビンボー派遣社員が、自らの生活のすべてを自己撮りした超リアルドキュメンタリー『遭難フリーター』は、見ようによっては最底辺の労働者を勇気付けてくれる。
"特別感"はないが、退屈はしない(50点)
本作は、テレビ朝日の人気刑事ドラマ『相棒』シリーズのスピンオフ。薄味でいかにもテレビドラマ的ではあるが、「映画」らしさにこだわらない人ならまあいいんじゃないか程度のレベルには仕上がっている。