◆シリーズ一作目に迫る名脚本(85点)
愛する女を救うため、何度でも過去に戻る男の物語「バタフライ・エフェクト」(04年)は、当サイトでも最高ランクの評価(98点)としたが、実際に見た人たちの満足度もきわめて高い傑作であった。あの映画の何がよかったかといえば、それは誰に聞いても脚本と回答がくる。その脚本家エリック・ブレスは、偶然にも今週公開の「ファイナル・デッドサーキット 3D」の脚本を担当。残念ながら(?)『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』は別の人物がストーリーを書いている。
◆シリーズ一作目に迫る名脚本(85点)
愛する女を救うため、何度でも過去に戻る男の物語「バタフライ・エフェクト」(04年)は、当サイトでも最高ランクの評価(98点)としたが、実際に見た人たちの満足度もきわめて高い傑作であった。あの映画の何がよかったかといえば、それは誰に聞いても脚本と回答がくる。その脚本家エリック・ブレスは、偶然にも今週公開の「ファイナル・デッドサーキット 3D」の脚本を担当。残念ながら(?)『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』は別の人物がストーリーを書いている。
これぞSFの醍醐味、技術の特性もマッチした傑作(85点)
『TO(トゥー)』は、すでにレンタル中のオリジナルビデオアニメだが、2009年10月16日に六本木ヒルズの大スクリーンで一夜限りの上映が決まったので、急遽本欄で紹介することにした。
ぜひ小さい息子さんとご一緒に(90点)
手塚治虫の代表作で、日本アニメの元祖的存在「鉄腕アトム」は、意外だがこれが初の劇場版となる。製作したのは香港発のアニメ制作会社「イマジスタジオ」。そこにハリウッドスターが声を当て、米国では300スクリーン越えの大規模公開、その他50カ国以上で上映が予定されている。日本原産のコンテンツとしては、大本命といってよい話題作である。
ヒロインはいい女だが、だからこそ男は耐えられない(60点)
同じ週に公開される『カイジ 人生逆転ゲーム』が新世代のだめ人間を描いているとしたら、『ヴィヨンの妻 ?桜桃とタンポポ?』の主人公は元祖ダメ人間。生誕100年となる太宰治による短編『ヴィヨンの妻』をベースに、他のさまざまな作品の内容を組み込んだ、太宰文学(の中のダメ的側面)集大成のごとき内容となっている。
ラジオ好きのための感動群像ドラマ(70点)
ラジオファンにとって、パーソナリティーとは憧れの存在。なまじ声しか聞こえないから、妄想いや想像によっていくらでも膨らませることができる。一家団欒でラジオを囲んで食事する人などいないように、このメディアは出演者と一対一で向き合うような、パーソナル感が最大の魅力である。パーソナリティーとの距離感は、テレビとは比較にならないほどに近い。
東野圭吾の社会派ミステリを映画化(60点)
手元にはあるのだが、あまりの分厚さにいまだ原作を読んでいない。だから映画との違いはわからないが、なんとなく想像がついてきた。というのはすなわち、なぜこの映画がイマイチなのか、という理由についてである。
見終わったあとに議論がまきおこる(85点)
どんなに若くても、女は女。たとえ11歳の子供に見えても、その中には大人をさえうならせるオンナの一片が必ず入っている。
◆「揃いも揃ってクズでござい、って顔してやがる!」(80点)
福本伸行の漫画は、手軽に人生の極意を学べることで、若い人に大人気だ。独特の台詞回しや擬音、個性的な絵柄など、語るに足る要素を多く備えることから、インターネット上でも共通のネタ基盤として確立されている。『カイジ ~人生逆転ゲーム~』は、その待ちに待った、そして誰もが「無理だろ」と思う実写映画化である。
美少女好きにもすすめたい、衝撃の一本(75点)
『エスター』は、ある日ロシアから美少女が養子としてやってくるお話である。それはある種の嗜好を持つ人にとっては特に素敵な状況であろうが、正直なところ、そういう人にもぜひ本作を見てほしい。その理由は、いすから転げ落ちたついでに床をも突き破る、常識はずれの衝撃的結末をみればすぐにわかる。
というか、ゾンビハンターの存在理由はあったのか?(10点)
今週は沈黙シリーズ最新作「沈黙の逆襲」も同日公開されるという、ファン大喜びのセガール祭り。この『斬撃 ZANGEKI』の配給会社も、同様に男性向けアクション作品でウェズリー・スナイプス主演の「アート・オブ・ウォー2」をペアにして、さかんに宣伝している。ただ、彼らほどのアクションスターが、いまや抱き合わせ販売のようになっているとは、どうにもさびしい。
邦題はエロドラマみたいだし、公式資料はネタバレときた(80点)
白身魚フライなど、他のおかずが充実していながら「のり弁当」などと控えめに自称する、ほか弁人気メニュー並に良心的な当サイトではそんなことはないが、他メディアによる『あの日、欲望の大地で』の映画紹介には、重度のネタバレが含まれる可能性があるので注意が必要だ。
シャネル純正なのにいまひとつ(35点)
8月8日に日本公開したばかりの『ココ・シャネル』(アメリカ/イタリア/フランス、08年)に続く、シャネル映画第二弾。なんといってもこちらはシャネル社が全面協力し、イメージキャラクターのオドレイ・トトゥを主演にした、一連の当ブランド映画の中でも本命。しかしどうしたものだろう、もっとも力が入っているはずの本家版の、このたよりなさときたら。
ノーテンキ世紀末アクション(70点)
『ドゥームズデイ』は、モヒカン刈りに肩パットをつけてヒャッハー! の世界をあますところなく映像化した痛快アクション劇である。
スタッフの人選を誤ったか(30点)
劇画作家・白土三平の代表作『カムイ伝』シリーズは抜群の知名度を誇るベストセラーコミック。その原作から部落差別など社会派的要素をそぎ落とし、痛快アクションとして作られたこの実写版も、大きな期待を寄せられている。