ヒッチコック作品『裏窓』の現代版、シャイア・ラブーフ主演(60点)
『どの殺人鬼も誰かの隣人である』というコンセプトの基に作られた映画『ディスタービア』、わたしたちの日常にありうるかもしれないという可能性が興味を引くサスペンスだ。監督D・Jカルーソは日本ではほとんど無名に近いだろう。イーサン・ホーク、アンジェリーナ・ジョリー主演映画『テイキング・ライブス』の監督でもある。今回この『ディスタービア』という映画はアルフレッド・ヒッチコックの『裏窓』を現代版にアレンジした作品となっている。『裏窓』ではアパートだったが、『ディスタービア』では郊外の一軒家が舞台である。それ故、若干行動範囲も広くなっている。
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リチャード・ギア主演、ハワード・ヒューズの偽自叙伝事件を描く(65点)
昨年2006年末から予告で観ていた映画『The Hoax』がやっと公開された。監督のラッセ・ハルストレムといえば、スウェーデン出身で、『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』などの作品で有名だろうか。この監督の映画は人情もので、上質で繊細な物語を紡ぐという印象がある。アカデミー賞にノミネートされるなど、アメリカはもちろん世界的に評価の高い監督である。
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ポール・バーホーベン監督最新作(70点)
2006年ベネチア国際映画祭で話題になった本作は、現在アメリカで公開中で非常に良い評判を得ている。監督は『ロボコップ』や『氷の微笑』などで世界的に幅広く知られるオランダ出身のポール・バーホーベンだ。彼は20年以上もの間ハリウッドで活躍していたため、今作が故国で撮影する20年以上振りの作品となった。映画は彼のハリウッドでの経験により、スリリングで官能的な作品に仕上がっている。
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全米No1コメディ:ウィル・ファレル、ジョン・へダー主演(60点)
ちょっと気になっていたスポーツコメディ『俺たちフィギュアスケーター』を観て来た。
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チャールズ・バーネットの名作(95点)
『Killer of Sheep』。これはチャールズ・バーネットが1970年代初期に製作し、77年に公開、その後上映を重ねながら、1981年にベルリン国際映画祭で賞を得た作品だ。当時は16mmで公開されたが、製作から30年経った2007年今年35mmプリントとして甦り、世界的にリリースされるに至った。
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デビッド・フィンチャー監督最新作、主演:ジェイク・ギレンホール(75点)
1995年米国公開の映画『セブン』で一躍その名を知らしめたデビッド・フィンチャー監督による最新作『ゾディアック』。サンフランシスコで1960年代から1970年代にかけて実際にあった出来事を基に本が書かれ、その本を原作として映画が製作された。ある殺人事件が起こり、その後ゾディアックと名乗る犯人から新聞社宛に挑発するかの様な声明文が届き、この事件はメディアを巻き込む大騒動に発展する。
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ライアン・フィリップ主演映画、クリス・クーパー、ローラ・リニー等(75点)
米国で2003年に公開された『Shattered Glass(邦題:ニュースの天才)』という映画がある。The New Republicという政治雑誌で執筆していたスティーブン・グラスという記者が野心故にニュースを報道するのではなく作った、という実話を基にした映画だ。ニュースを発信する側がニュースの題材となるという出来事を描いたビリー・レイ監督の前作が興味深かったので、次回作のこの『アメリカを売った男』を観た。
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(85点)
力強い映画が誕生した。昨年カンヌ映画祭でパルム・ドールをさらったケン・ローチ監督作『麦の穂をゆらす風』。『ケス』などの作品を世に送り出しているイギリスの監督ケン・ローチにとって、70歳にして初めてのカンヌ映画祭パルム・ドール作品となった。受賞して文句なし。
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テラビシアにかける橋原作(65点)
先日、子供向けかと思うとそうでもないとインターネットで見たので興味が出て観に行った。ディズニーが配給しており、はじめはCG等をたくさん使っていてあまり現実味のない作品だろうと思っていたが、結構リアルな映画だった。もちろんコテコテな子供向けのファンタジー映画的なところもあるが、この作品は大人が観るほうが楽しめるかもしれない。
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