最も美しいイタリア映画と評された、出会いのすばらしさを描いた名作です!(点数 90点)
(C)2011 Jolefilm S.r.l.- Aternam Films S.a.r.l – ARTE France Cinema
4月は、新しい出会いの季節。わくわくドキドキしてしまいますね。
出会いのすばらしさを再認識させてくれる珠玉のラブストーリーです。
「小さなヴェニス」と呼ばれるラグーナ(潟)に浮かぶ漁師町・キオッジャ。
中世さながらの建物の中、シュン・リー(チャオ・タオ)は、国に残した8歳の息子を呼び寄せるため、小さな酒場「オステリア」で働いていました。
語呂合わせが得意なことから、「詩人」と呼ばれる常連客のペーピ(ラデ・シェルベッジア)と出会い、異国人ゆえの互いの孤独を慰め合うようになりますが……。
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心の病から人はいかに回復するのか(点数 90点)
(C)2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.
とても素晴らしい映画です。
感動的でありながら「躁うつ病からの回復ストーリー」という、
深刻になりがちな話を、軽妙なタッチで、随所に笑いも交え、
最後までハラハラドキドキ楽しめる
エンターテイメントに仕上げています。
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中国国内に向けた映画なのでジャッキー・チェンが好き、でも日本がもっと好きという人には映画の毒饅頭といえそう(点数 80点)
ジャッキー・チェン最後のアクション大作とのことだが、有終の美を飾るにはドメスティックな国内向けの映画になった。
ジャッキーの初期の出演映画はハンディキャップに打ち克つ万人の共感を得るような作品が多かったのに、やはり泣く子とマーケッティングには勝てないのか。
すっかり世相を反映する作品に仕上がってしまっている。
海賊が日本語を話して苦笑したが、お約束のNG集でジャッキーが海賊を演じた俳優とハグしてジャッキーの苦しい胸中を告白しているようだった。
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人は一人では生きられない!(点数 90点)
(C)2012 Twentieth Century Fox
私が予想していた作品とはかなり違いました。
それは、いい意味で裏切られたということ。
中年のインド人が語り出した奇想天外なサバイバルストーリー。
にわかには信じられない壮大な物語。
あるいは、ただの大法螺話なのか・・・。
私はこれを見て、『フォレスト・ガンプ』を思い出しました。
しかし、ここで語られるのは、『フォレスト・ガンプ』のような成功物語では
ありません。生きるか死ぬかの、壮絶なサバイバルストーリー。
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タランティーノらしい一作(点数 80点)
クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ』を見ました。
あいかわらずの倫理無視。激しいバイオレンスの暴走列車のような映画で、
実にタランティーノ監督らしい、作品に仕上がっています(笑)。
『イングロリアス・バスターズ』の「ナチスはぶっ殺していい」を、
「差別主義者はぶっころしていい」に置き換えたような・・・。
『イングロリアス』では、ブラット・ピットを主要な配役にそえていましたが、
今回はレオナルド・ディカプリオが重要な役を演じています。
このディカプリオの悪役ぶりは、なかなかの見ものです。
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甘いだけの癒されガールズムービーじゃ、ありません。25歳以上の女子、必見ですっ!(点数 100点)
(C)2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」製作委員会
すーちゃん(柴咲コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)は、かつてのバイト仲間。
10数年たった今でも、彼女たちの友情は続き、ピクニックに行ったり、ご飯を食べたりしています。
料理好きでカフェ勤務のすーちゃんは、近頃、職場のマネージャー(井浦新)が気になり、OA機器メーカー勤務のまいちゃんは、不倫中。
WEBデザイナーのさわ子さんは、母とふたりで、ねたきりの祖母の介護に追われていますが……。
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最後に信用できるのは「情報」ではなく「人」(点数 90点)
Jonathan Olley (C)2012 CTMG. All rights reserved
アカデミー賞5部門ノミネート。
アカデミー賞授賞式が、2月25日(日本時間)に迫る中、見て来ました。
凄いです!!
157分という上映時間の長さが途中でダレるのではないかと心配しましたが、
最初から最後まで、一瞬足りとも中だるみすることなく、
手に汗握るシーンの連続で、むしろ時間がとても短く感じられたほどです。
ビンラディンを追い詰めたのは、ひとりの女性だった。
CIAの女性分析官マヤが、確からしい情報が何一つないなか、
ビンラディンの居所を突き止め、ビン・ラーディンの殺害ミッションの決行までが描かれます。
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高度3万フィート……。飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!(点数 85点)
©2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
オープニング、とある一室、全裸の女性がショーツを身に付ける。
横のベッドでは気だるそうに男が目覚めます。
この二人がこの後の世紀の大事件にかかわるキャビンアテンダントとパイロットです。
フロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に乗り込む機長(デンゼル・ワシントン)は抜群の操縦テクニシャンで激しい乱気流を鮮やかにスルーします。が、突然の急降下とともに機体が制御不能に陥り、最後の手段「背面飛行」で機体を水平に保ちながら、草原に決死の不時着に挑むのです。
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! (点数 100点)
(C) Universal Pictures
『レ・ミゼラブル』の”Misery”とは当時の貧困の厳しさに起因するみじめさだ。
現代社会は完全ではないが徐々に貧困を世界から追放しようとしている。
だからこそ、往時の社会情勢に関心を持って今の時代について考える良い機会になると思う。
ただ生きることに懸命だった時代に社会的使命を見いだし果敢に生きた男の生きざまは生きる目標を見失いがちの現代人には人生の羅針盤となるだろう。
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奇妙な人間関係に目がいきそうだが、ストーリーはオーソックスで良い意味で安定したクライムムービー(点数 83点)
(C)Universal Pictures
恋人を共有する男の奇妙な友情と、その2人の男を恋人にする女の奔放な恋愛関係が起こす野蛮な事件。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』もそうだったが、バイオレンスを加味したクライムサスペンスとなるとこの監督は俄然腕が冴えてくるように思われる。
対照的な2人の男が敵対組織に拉致された共通の恋人を救い出すために否応もなく暴力の応酬に引きずり込まれていく過程が非常に生々しい。
とくに麻薬の売買で巨利を得ようとも基本は平和主義者であるベン(アーロン・テイラー・ジョンソン)が恋人を救うためとはいえ、敵対組織の幹部を罠にはめていく様子は見ているだけでも背筋が凍る思いだ。
この映画は勧善懲悪の分かりやすいストーリーではなく、おのれの主義を通すためには自らも汚れ役を買ってでなくてはならないという厳しい現実も描かれている。
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敵は、30年後の自分っ!?(点数 90点)
Copyright 2011, Looper, LLC
未来や過去の自分と出会う。
そのことにより、人生がよい方向に進んでいく。
ブルース・ウィリス演じる独身オトコが、40歳目前に、8歳の自分と出会って、人生をやり直していく作品『キッド』は、その好例です。
でも、もし、未来からきた自分と戦うことになったら?
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ビン・ラディン殺害までに背後で暗躍する諜報活動のタフな世界をくまなく描く(点数 83点)
Jonathan Olley (C)2012 CTMG. All rights reserved
ステルスヘリに乗ってアジトを強襲するシールズを”カナリヤ”と呼んでいるが、カナリヤは酸素の薄い場所では生きられないので、すぐに死ぬことから、昔、鉱山の採掘作業等で空間に空気があるのかを確認するために最初にカナリヤを送り込んだことに由来するらしい。
カナリヤとは先遣部隊くらいのニュアンスだろうか。
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テッド - 青森 学
オヤジくさいテディベアだが、ぎりぎりのところで嫌みならないくらいの絶妙なさじ加減のキャラがgood(点数 83点)
(C)2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
悪友がクマのぬいぐるみというだけで、友情と恋のどちらを取るのかという普遍的なストーリーは変わらない。
シェイクスピアの作品では家名と引き換えに、または復讐のために、その恋が神の供物として捧げられる。
この作品もまたクマのぬいぐるみと手が切れない男が恋人に愛想を尽かされるという物語は前述した普遍的な物語を現代風にアレンジメントしたものだ。
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元CIAのツンデレオヤジ、再びっ!(点数 85点)
(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS
前作『96時間』では、パリで誘拐された愛娘・キム(マギー・グレイス)を救出するため、CIA時代に身につけた超人的な特殊能力を発揮し、バリバリのアクションを披露したブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)。
元妻は再婚していますが、娘との関係は少しよくなり、車の運転を教えたり、穏やかな毎日を送っていました。
妻が再婚相手とうまくいっていないと知り、家族の絆を取り戻そうと、トルコのイスタンブールへの旅行を計画しますが……。
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魂が揺さぶられる映画(点数 100点)
(C)Universal Pictures
赦しと贖罪。絶望と希望。自己犠牲。無償の愛。
自分とは何者か?
必死に生きる、生き様。
生きることの難しさ、生きているからこその喜び。
人から愛されない孤独のつらさ、人を愛することの幸せ。
善と悪。正義を貫くとは。
自己肯定と自己否定。
人は変わることができる。
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