反抗と迎合のせめぎあい(点数 90点)
(C)2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公開当時、公開週の興行収入で史上第3位を記録した
大ヒット映画。その原作も累計80万部以上を売り上げる
大ベストセラーになっています。
アメリカ人をこれだけ熱狂させた『ハンガー・ゲーム』って
どんな作品なんだろう、という期待感を持ちながら見てきました。
反抗と迎合のせめぎあい(点数 90点)
(C)2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公開当時、公開週の興行収入で史上第3位を記録した
大ヒット映画。その原作も累計80万部以上を売り上げる
大ベストセラーになっています。
アメリカ人をこれだけ熱狂させた『ハンガー・ゲーム』って
どんな作品なんだろう、という期待感を持ちながら見てきました。
我々は会社や組織の駒じゃない (点数 80点)
(C)2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
最近、映画本の執筆もあり旧作のDVDはかなりの本数を見ていますが、劇場に足を運んでいなかったので、気分転換にエンタメ色の強い作品を見よう、ということで『ボーン・レガシー』を見てきました。
想像以上によかった。
いわゆるジェット・コースター・ムービーで、
ファーストシーンから、手に汗握るシーンの連続で、
最後まで突っ走ってくれます。
冴えない人生を送る人間が大きな夢にぶつかって信じる心を取り戻す“希望”についてのものがたり。(点数 88点)
(C)2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute. All Rights Reserved.
荒唐無稽な夢ほど人を惹きつける。
主人公である水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)はイエメンで鮭を釣ることをよく「人類が火星へ行くことくらいの可能性」と喩えるのだが、迂回した言い方になるけれど、荒唐無稽な夢であっても、それこそが人間をまた前に進ませる原動力になっているのだと思う。
人間は希望を持たされなければ前へ進もうとしない生物だ。否、全ての動物にその原理は当て嵌まるといえるだろう。
広末涼子の演技に胸キュンっ! 堺雅人のダメ男っぶりと香川照之のラブリィさにときめく!?(点数 95点)
(C)2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
伏線とどんでん返しがてんこ盛りになっている作品が大好きです。
だから、内田監督の劇場デビュー作『運命じゃない人』には、完全にノックアウトされました。
この作品もプロットがよく練られていて、めちゃくちゃ楽しいです。もう、笑いっぱなし。
四つどもえのコカイン争奪戦! ノアールとアクションの融合が見事です。(点数 85点)
(C)Chic Films – PTD – Saga Film
実生活では、殴ったり、殴られたりする機会は少ないから、(あったら怖いけど)、テンポのいいアクションものって、好き。
実生活では、シンプルな方がいいけれど、映画は細かく伏線が張られ、大どんでん返しの数々が好き。
ダブルのアイスクリームみたいに、そんなふたつの要素が楽しめるのが、本作です。
車が襲われ、大量のコカインが強奪されます。犯人は、なんと! ふたりの刑事。
ドラッグの転売を企んだ犯行でしたが、首謀者の刑事・ヴァンサン (トメル・シスレー)は、腹部を刺され、傷を負ってしまいます。
その直後、別れた妻から「一人息子のトマと連絡がとれない」という電話が入って……。
かなり悲惨な状況なのに、クスリと笑わせてくれるのがすごい。きれい事じゃないリアルさに号泣!(点数 95点)
(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
実話を元にした映画って、ちょっとずるいトコがありませんか?
「この作品を観て感動しないなんて、人でなしかも」という匂いがさりげにするから。
「感動間違いなしっ!」といわれると、少し身構えてしまう自分。
でも、この作品には、負けました。かなり悲惨な状況なのにみていて、クスリと笑ってしまうほどユーモアが効いているから。
サッカーを通してより人間性の豊かな人材を育成していく。教育改革者の視線はいつも遠い未来を見据えている。(点数 83点)
(C)2011 DEUTSCHFILM/CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT/SENATOR FILM PRODUKTION.
英語教師のコンラート・コッホが母校に招かれ教鞭をとるうちにサッカーを通して自立した人間を育成すること目指していく。
コッホはドイツサッカー界のパイオニアと呼ばれている。
同工異曲と言ってはちょっと手厳しいが、ボーンシリーズには根強いファンが居るので、そういった人のニーズに応えているように思う(点数 85点)
(C)2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
”ボーン”の名を冠しているが、厳密にはボーンシリーズのスピンオフといえるのが、この『ボーン・レガシー』。
ボーンシリーズの信条らしいのだが、ストーリーの進行上、必要でないアクションシーンは取り入れないことである。今作でもその縛りは生きているようで、派手さがなく結構地味な演出になっている。そのトレードオフとして現実感を喪失しないスパイ映画として成立している。
人間がほんらい持つ生きる力に気付かせてくれる、賦活のドキュメンタリー(点数 85点)
(C) son et lumiere
コルカタ。植民地時代のイギリス人に「この宇宙で最も汚いところ」と言わしめた土地。
コルカタに住む3歳の男児ビラルを中心に家族の日常を追ったドキュメンタリーだが、障がい、借金という困難を抱えつつもビラルの家族は希望を捨てない。生活苦や日常に埋没しそうになってもまた前に進もうとする家族のたくましさに心を動かされる。
とにかく楽しくて、笑っていると感動までしちゃうアニメ。(点数 95点)
(C)2012 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
シリーズものって、難しいと思います。1作目が最高で
あとは、息切れをしてしまうパターンが多いから。
だから、シリーズが完結して、「ああ!」と感動がかみしめられるとめちゃくちゃうれしくて、幸せ。
この作品も、そうでした。
ラストでひとり、にたにた笑ってしまいました(不審人物っぽいかも)。
政治風刺映画として映画史に大きな足跡を残すことが出来たと思う。(点数 87点)
(C)2012 Blind Spot Pictures, 27 Film Productions, New Holland Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
ナチスが密かに月に逃れ基地を建設し軍備を増強して再び世界征服を目論む政治風刺コメディ。
愚かなナチスを嗤い、利己的なアメリカを嗤い、エゴを剥き出しに争う国際政治を嗤いものにしてとにかく痛快。
あまりの迫力に悪酔いするかも。好き嫌いが分かれる可能性高し。(点数 90点)
(C)2012映画「ヘルタースケルター」製作委員会
俳優たちの私生活と役柄がだぶって見えることがあります。
私生活で離婚した俳優が、役柄で恋人との別れに見せるせつない表情に「もしかして?」とつい深読みをしてしまいます。
さまざまなスキャンダにまみれても、あれだけ美しく存在感のある沢尻エリカを見ていると、この役は彼女のためにあると確信してしまいました。
誰を信じれば良いのか分からない観るものを疑心暗鬼に誘い込むストーリーテリングは見事だったと思う(点数 85点)
(C)2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
舞台は南アフリカ、ケープタウン。
悪のカリスマである元CIA局員、トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)の悪の頭脳に翻弄される駆け出しのCIA工作員(ライアン・レイノルズ)。
トビン・フロストを収容していた隠れ家(Safe House)が何者かに襲撃され、内部情報をリークしている者がいるとフロストは仄めかす。
「よくやった。後はまかしておけ」という奴は裏切り者だとフロストは言う。その裏切り者は誰なのか最後で明かされるのでこの台詞にはとくに注意して観ることをお勧めする。
父親探しの映画が多すぎる!?(点数 80点)
(C)2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character & TM (C)2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.
あなたは、映画に何を一番求めるますか?
「おもしいろ」かどうか? エンタメ性。
あるいは、共感し感動する、深いテーマ性でしょうか?
私は欲張りなので、エンタメ性とテーマ性の両方を求めます。
先日、『アメイジング・スパイダーマン』を見ましたが、
これも、エンタメ性とテーマ性の両方の要素が含まれている作品だと
感じました。
特に、幼少時に亡くなった父親の秘密を探るという
「父親探し」のテーマと、「自分は誰か?」という自分探しのテーマ。
ベッソン得意のエキセントリックなキャラクタは登場しないが、過去の傑作に比肩するアクションシーンは見もの。(点数 86点)
(C)2011 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – GRIVE PRODUCTIONS
『ニキータ』ではアンヌ・パリローが演じた暗殺者の狂気にも似た激しい感情が作品に充満し、『レオン』ではジャン・レノが演ずる殺し屋の絶対的な孤独が痛いほどまでに表現されていたが、今作ではそういった伏流する感情表現がいまいち足りなかったように思う。
だが、殺しのアイディアは作品の随所の活かされていて本作をアクション映画として観るならばじゅうぶん楽しめる。
手練れの殺し屋は針金製のハンガーでも凶器にしてしまうと聞いたことがあるが、歯ブラシを武器にして戦うのはクライマックスの戦闘シーンであってもちょっと微笑ましかった。