元CIAのツンデレオヤジ、再びっ!(点数 85点)
(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS
前作『96時間』では、パリで誘拐された愛娘・キム(マギー・グレイス)を救出するため、CIA時代に身につけた超人的な特殊能力を発揮し、バリバリのアクションを披露したブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)。
元妻は再婚していますが、娘との関係は少しよくなり、車の運転を教えたり、穏やかな毎日を送っていました。
妻が再婚相手とうまくいっていないと知り、家族の絆を取り戻そうと、トルコのイスタンブールへの旅行を計画しますが……。
前作で息子たちを殺されたアルバニア系犯罪組織のボス・ムラド(ラデ・シェルベッジア)が部下を大勢連れて、復讐にやってきます。
自分も誘拐されるし、妻と娘も同時に拉致されるという、どうしようもない状況におかれているのに、窮地を脱出していくブライアン。
超能力でも持ってるのかと突っ込みたくなる爽快さです。
前作同様、娘に携帯電話で「誘拐されること」を予告したり、娘へのでれでれの親バカぶりといったお約束や、ノンストップアクションもさらにパワーアップ。
殴るし、蹴るし、撃つし、さらにカーチェイスでしょ。
退屈している暇はありません。
アドレナリン全開状態! わくドキしっぱなしっ!
尺も92分とコンパクトなので、ブライアンと一緒に戦っている気分で一気に見終わってしまいます。
家族に危害を加える敵に対しては、情け容赦なく、たたきのめすのに、娘に対しては、デレデレ、というツンデレ親父ぶりがたまりません。
ある意味、オヤジの理想型かも。
年頃のお嬢さんを持つお父様に、オススメかな。お嬢さんにも「パパの頑張り」を観て欲しいですね。
(小泉 浩子)