岡田准一と榮倉奈々で実写化! まさに「有川浩祭り」! (点数 85点)
(C)“Library Wars” Movie Project
有川浩さんの小説の大ファンなので、このところ、かなり幸せです。
だって、『空飛ぶ広報室』は、テレビドラマとして放送中ですし、この作品もアニメ化を経て、実写化。
さらに、5月11日からは、『県庁おもてなし課』も劇場公開、とまさに「有川浩」祭りなんです。
萌えまくっております(笑)。
近未来の日本。
各メディアにおいて、公序良俗を乱す表現を武力すら行使し、取り締まる『メディア良化法』が施行されました。
それから、30年後の正化31年。
『メディア良化法』による検閲に対抗し、読書の自由を守るために結成された図書館の自衛組織・図書隊に笠原郁(榮倉奈々)が入隊します。
郁は、高校生のときに図書隊隊員に読みたい本と彼女自身を助けてもらったことがあり、彼を「王子さま」とあがめ、憧れていました。
郁の担当教官となった二等図書正・堂上篤(岡田准一)は、厳しく指導し、郁を助けた隊員のことを愚かだと非難しますが……。
郁と堂上教官の漫才のような掛け合いにときめき、郁の親友・柴崎麻子(栗山千明)の見事な猫っかぶりに嘆息し、激しいアクションシーンに
わくドキする。
お楽しみどころ満載の作品です。
2011年に本の雑誌『ダ・ヴィンチ』で、読者の仮想キャスティング(もし実写化されるとしたら誰に役をやってほしいか?)で一位に選ば
れた岡田准一と榮倉奈々は、もちろん、作者がアニメ化の際、「柴崎は栗山千明のイメージ」と語った栗山千明が見事にはまっています。
また、図書館の祖・稲嶺司令は、作者が児玉清をあてがきしたため、写真のみの登場となり、あらたに、仁科基地司令を石坂浩二が演じていま
す。
このこだわりが、ステキです。
本を守るため戦う。
本好きにはたまらない設定です。
青春ドラマであり、友情物語であり、ベタ甘なラブ・ストーリーでもあります。
本が大好きな方。
初々しい恋にときめきたい方に、特にオススメです。
5月病も吹っ飛んじゃうかも。
(小泉 浩子)