レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏 - 渡まち子

◆本作はレフェリーという、サッカーの試合に欠かせない存在でありながら、常に憎まれ役でもある功労者にスポットを当てているところが面白い(65点)

 サッカーの試合を陰で支えるレフェリーに着目した、UEFA(欧州サッカー連盟)公認ドキュメンタリー。中心になるのはEURO(UEFA欧州選手権)2008で笛を吹いたイングランドのレフェリーのハワード・ウェブだ。彼がポーランドチームに下したジャッジが大きな波紋を呼ぶ。映画は、欧州のベスト・レフェリーに選ばれたウェブの苦悩とUEFAの判断、ビデオ判定や審判の家族の思いなど、さまざまな角度からレフェリーという仕事に迫っていく。

 EUROはW杯の中間年に開催される国際大会だが、サッカーファンだけでなく政治家まで巻き込む国家レベルの重要なイベントだ。本作はレフェリーという、サッカーの試合に欠かせない存在でありながら、常に憎まれ役でもある功労者にスポットを当てているところが面白い。日々の肉体的トレーニングを欠かさず、数ヶ国語を操るレフェリーたち。興奮が渦巻くスタジアムとフィールドで毅然とした態度を取る精神力が何より必要な彼らの、苦労とプレッシャーは、ハンパではない。ハワード・ウェブの下したジャッジはなるほどミスかもしれないが、私はサッカーというのは元々ミスのスポーツだと思う。審判や選手のミスも含めてサッカーなのだから受け入れなければいけないのだ。苦悩しながらも自分の仕事に誇りと自信を持つウェブの姿には、尊敬の念を覚える。映画のもう一人の中心人物はイタリアのロベルト・ロセッティ。改めて思うが、イタリアのレフェリーは素晴らしくレベルが高い。何しろ国内リーグで「あのPKは正統だったのか」という問題が国会で審議されるのがイタリアという国だ。カルチョの国のマックスの緊張感の中で仕事をする彼らの目が鍛えられるのは当然かもしれない。 EURO2008の決勝で笛を吹く栄誉はロセッティのものになったが、彼のジャッジは終始毅然として試合をコントロールするものだった。映画には、主審と副審の会話という非常にリアルな声が収録されているのが何より興味深い。UEFAの会長であるミシェル・プラティニや、日韓W杯の決勝で笛を吹いたコッリーナ氏も登場する。レフェリーという職業の難しさと素晴らしさを伝える貴重な作品で、サッカー好きは必見だ。

渡まち子

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