バウンティー・ハンター - 渡まち子

バウンティー・ハンター

◆元夫婦ならではの騙し合いと微妙な愛情を組み合わせて、なかなかテンポがいい(55点)

 元夫婦が追うものと追われるものに、さらに二人揃って犯罪組織に追われるという二重の追いかけっこが楽しめるアクション・ラブコメディ。賞金稼ぎ(バウンティー・ハンター)のマイロは借金まみれ。返済金を返すために請け負った仕事は、懸賞金が懸けられた新聞記者で元妻のニコールを捕まえて警察に連行すること。妻に捨てられ、実はまだ未練があるマイロと、捕まってはすり抜けるニコールは互いに駆け引きを繰り広げる。だがそんな二人は、ニコールが追っていた特ダネから、いつしか犯罪組織から追われる羽目になり…。

 バウンティー・ハンター(賞金稼ぎ)なんて、まるで西部開拓時代のよう…と思っていたら、この商売、今でも全米のほとんどの州が免許を発行している実在の職業なのだという。さすがは犯罪大国アメリカだと感心するが、ニコールの “犯罪”は単なる交通違反。特ダネの情報を優先し裁判所に出頭しなかったために犯罪者になってしまうというから笑えないが、やっぱりお上(カミ)をナメるなということだろう。映画は、元夫婦ならではの騙し合いと微妙な愛情を組み合わせて、なかなかテンポがいい。犯罪の方はマイロの友人の刑事が怪しいということから、のっぴきならない状態になっていくが、そこはラブコメ、事件はあっさりと解決する。マッチョなキャラながら、なぜかラブコメにひっぱりだこのジェラルド・バトラーと、美人なのにコミカルでフレンドリーなキャラクターで大人気のジェニファー・アニストンの相性が抜群だ。最終的にマイロはニコールをお縄にするのか?それとも愛が復活して逃がすのか?それは映画を見て確かめてほしいが、意外にもしゃれたオチがつく。「ハンター」や「ミッドナイト・ラン」でも描かれていた現代の賞金稼ぎ。アウトローな正義にラブを加味したところが新鮮だ。

渡まち子

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