この映画に出会えて、本当によかった。(点数 100点)
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「泣ける映画が大好きな方」必見ですっ!
泣ける映画が大好きです。でも、たくさんの映画を見れば見るほど、慣れてしまって、パターンを憶えてしまうこともあります。
この作品はうれしい驚きでした。
何をやってもうまくいかない天涯孤独な青年・カン・サンマン(チャ・テヒョン)は、何度も自殺を試みるけれど、ことごとく失敗してしまいます。
しかも、性別も年齢もばらばらの4人の幽霊(色ボケなじいさん、酒たばこやりまくりのおじさん、泣き続ける女性、大食いの少年)に取り憑かれて……。
『猟奇的な彼女』の情けない青年・チョヌ役でブレイクしたチャ・テヒョン主演のコメディです。
個性豊かで、無茶ぶりをしまくる幽霊たちとサンマンのやりとりが楽しいんです。
「ひとりで生きるためには健康が大切」とお酒もたばこもやらない彼にゴーストたちは、酒は飲ませるし、たばこは吸わせるし、大食いさせるし、とやりたい放題。
やり残したことをやれば、成仏するんじゃないかと、自らの身体を提供しても、ゴーストたちの要求はエスカレートするばかり。
おかしすぎます。
ヘタレ男とちょっと(かなり?)お下劣なゴーストたちの脱力系コメディかな、と笑っていたら、なんと!ラスト10分で、いきなりスイッチが入ったように号泣してしまいました。
まさか、こうなってるとは! なんて、見事な脚本なんでしょう。
さすが、ハリウッドリメイクが決まっているだけあります。
この映画に出会えて、本当によかった。本当に気持ちよく泣いて、
元気が出てきました。
早くも、今年の「バスタオル」映画は、決まりですっ!
(小泉 浩子)