「トゥルースorデア」というゲームも興味深いが、本作の眼目である密室デスゲームぶりも注目に値する。(点数 70点)
(C)2011 Truth or Dare Film Ltd
英米版「王様ゲーム」と称され、海外で親しまれているパーティ・ゲーム「トゥルースorデア」=「真実か挑戦か」を題材にしたサスペンス・ホラーで、監督はロバート・ヒース。
クリスら五人の大学生は、同級生フェリックスからパーティに招待され、片田舎の屋敷を訪れる。そこで、フェリックスの兄である軍人ジャスティンが五人に銃を突きつけ、椅子に縛り付けて監禁。数ヶ月前のパーティでの出来事が原因で自殺したフェリックスの真相と自殺に追い込んだヤツを明かすべくジャスティンは、狂気に満ちた「トゥルースorデア」ゲームを開始する…というお話。
「トゥルースorデア」というゲームも興味深いが、本作の眼目である密室デスゲームぶりも注目に値する。中でも、“酸テスト”というジャスティンが戦場で捕虜の口を割らせるべく行っていた恐怖に満ちたゲームがえげつなく、目新しい残虐バイオレンスとして忘れ難い。他にも、銃で撃たれて指がフッ飛ばされ、指を噛みちぎられる…痛々しい描写はそれなりに見応えありなのだ。
単なるワンシチュエーションの密室劇にならないように、別の場所での凄まじい描写やストーリーが進展するにつれて明らかになる驚愕の真実といった観る者をグイグイと引き込ませるストーリー展開はよろしい。
(佐々木貴之)