若き天才ポップスターのステージライブ・記録映画 最強の3D映像に、感動・熱血 必至!(点数 75点)
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正直、アメリカの少年スター・ドキュメンタリーだという本作の試写を観るべ
きか悩みました。彼のファン用映画ではないのかと思たからです。
ところが、どっこい!観賞は大正解!
一気に彼のファンになっている自分が居ました。
ポップスターのバックステージを含めた記録映画としては『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年)や、『エルビス・オン・ステージ』(1970年)、そして『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』(1970年)に並ぶ出来栄えでしょう。
本作はなんといっても3D映像なので、目の前にジャスティン飛び出してきます。
・ジャスティン・ビーバーとは? 1994年3月1日カナダ生まれの17歳。
幼児期から独学でドラム、ギター、ピアノ、トランペットを習得したR&Bシンガー・ソングライター。道端でギターを片手に歌ったりもしていました。
12歳のとき、YouTube投稿がきっかけでデビュー、次第にネットを通じて裾野が広がっていきます。
更新回数が多いことから、通称「ツイッター王子」としても有名で、現在のフォロワー数は700万人を超え、世界ランキングでナンバー2(1位=レディー・ガガ)にのぼりつめました。
2009年11月デビューアルバム「My World」が100万枚セールス突破、2010年3月セカンドアルバム「My World 2.0」は全米チャート1位を獲得はスティービー・ワンダーに次ぐ年少記録。
第53回グラミー賞で2部門にノミネートされました。
一世代前のスターがまさしく手の届かない星のような存在だったのに対して、ジャスティンはSNSを通して身近な存在。
あっと言う間に「スター」になったジャスティン・ビーバーは自分自身に溺れないよう、週に1日は休みを取り、普通の男の子として、公私 帳尻を合わせていくという現代っ子なのです。
これがこれからの「スターの出来方」なのかもしれません。
作中、もっとも感動的なのは、彼が喉を痛めて、公演を延期するシークエンスです。
彼一人がスタッフ全体の仕事を支えているということもわかる年頃ですし、無理して強行すると、歌手生命にも影響を及ぼすという、少年とスタッフたちの苦悩が描かれます。
さて、5月には、大阪・東京のツアーも予定されています。
この映画が公開されればチケット完売なのかもしれませんし、既に完売なのかもしれませんね。
映画の中で、彼のステージチケットを譲られて感涙のファンの姿を見れば、生ジャスィンを「ゼッテー」見たくなることでしょう。
Web.が先か?映画が先か?ライブが先か?
ジャスティン初体験で、エンタメの新たなステージへ、皆さま一緒にいってらっしゃいませ♪
もちろん、すでにファンの方、必見!
■2011年 アメリカ映画/上映時間:105分/監督:ジョン・M・チュウ/出演:ジャス
テン・ビーバー、ボーイズ・II・メン、マイリー・サイラス、ショーン・キング
ストン、リュダクリス、アッシャー、ジェイディン&ウィル・スミス ほか/
オフィシャルサイト:http://www.justinbieber-movie.jp/
(中野 豊)