キラー・ヴァージンロード - 渡まち子

ナンセンス・コメディ(20点)

キラー・ヴァージンロード

© 2009 「キラー・ヴァージンロード」製作委員会

 俳優の岸谷五朗の初監督作だが、ドタバタがスベッてしまい痛々しい作品になった。どうしても“結婚したいオンナ”沼尻ひろ子は、結婚式の前日に誤って大家さんを殺害してしまう。せめて式まで死体を隠そうと、富士の樹海に向かう途中で“何度自殺しても失敗するオンナ”小林福子と出会い、なりゆきで一緒に逃避行を続けることになる。

 樹海の中で登場する唐突なミュージカル。おそらくこれが“関所”だ。ここでノレた観客には楽しめる作品かもしれないが、私は完全に置き去りにされてしまった口である。物語はナンセンス・コメディで、“自分の不幸が他人を幸せにする”とのつかみは面白い。だが、それぞれのエピソードはテンションが高いだけで、あまりにもつながりに欠けているので、ストーリーを追う気力が奪われた。演劇的な笑いを目指したのは見て取れるが、それなら空間の広がりを持つロード・ムービーにする必要はない。そもそも、初監督作で、最も難易度の高いコメディに挑戦するのが無謀だと思うのだが。上野樹里と木村佳乃のダブル主演をはじめ、豪華な出演陣から監督・岸谷の人脈がうかがえたのは楽しかった。

渡まち子

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