キューティー・ブロンド ハッピーMAX - 前田有一

みているだけでむかつくのだが、その実……(20点)

 新・ラブコメの女王なる称号を得た人気上昇中の女優、リース・ウィザースプーンの出世作PART2。金持ちのブロンド女が、ルックス以外でも認められるべく猛勉強して、ついに弁護士になって彼氏の心もゲットして、さあその後日談……、というコメディである。

 まぶしいファッションてんこ盛り、ノリのいい音楽もてんこ盛り、ピンクに染まった画面もいつも通り、前作を楽しんだファンが、最高にハッピーになれるように作られた続編である。

 とはいえ、作りの安直さは相当なもので、ギャグは内輪ネタに頼るだけでまったくパワーが無く、ストーリーは先がサクサク読める退屈なもの。これなら予知能力者気分を味わえる事、まちがいない。

 やり過ぎな演出は見ていて恥ずかしく、はっきりいって、これをみてハッピーマックスになれる方がいらっしゃるのか、本気で疑問である。ハッピーMAXなのは、出演料が跳ね上がって本物の大金持ちになったリース・ウィザースプーン嬢の頭の中だけではないのか。

 個人的な好き嫌いは、極力出さずに見るようにはしているが、こうもアホらしい展開だと、ウィザースプーン嬢の、ただでさえ見ていて腹が立つしゃくれ顔が、よけいにうざったく見えてくる。この役も、私にはただのバカ女にしかみえないが、世の女性達の好感度はNo.1だそうだから、世の中というものはわからない。

 ……とまあこのように、同行する男性諸氏を大きく動揺させ、「ああ、あいつに比べればウチのカノジョはずいぶんマシだわ」と思わせる効果だけは絶大な『キューティ・ブロンド2』。女性から誘う映画としては、なかなか毒があっていいチョイスかもしれませんな。ただし、前作の事前の鑑賞は必須です。

前田有一

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