キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 - 渡まち子

◆007をはるかにしのぐ秘密兵器の数々、ネコ界のハンニバル・レクターの登場以外にも、映画のファンならばワクワクするようなパロディが満載だ(50点)

大ヒットした動物映画の続編の本作は、共通の敵に対してライバル同士の犬と猫が手を組む展開が笑いを誘う。猫のスパイ組織の元エージェント、キティ・ガロアが、犬や猫、人間までも自らの支配下に置くという恐ろしい策略を企てていた。かつてない危機にさられたネコたちは、ずっと敵対してきた犬スパイ組織とも手を組むことを決心する。ネコ界からは名実ともトップ・エージェントのキャサリン、イヌ界からはすぐに暴走するが潜在能力を秘めた元警察犬のディッグス、なぜかハトのシーマスも加わって、打倒キティ・ガロアのチームを組むことに。果たして彼らはガロアの陰謀から自分たちと人間、引いては地球を守れるのか?!

 本来は敵同士の犬と猫が共通の敵に向かって団結し手を…いや、肉球を結ぶ内容が、可笑しくも切実だ。彼らの共通項は、共に、人類の大切な友だちで、人間を守らねばならないという思い。このあたり、ひたすら人間に都合がよく作られているのだが、犬と猫が手を組んで打倒人間にならなかったのがありがたい。007をはるかにしのぐ秘密兵器の数々、ネコ界のハンニバル・レクターの登場以外にも、映画のファンならばワクワクするようなパロディが満載だ。張り切りすぎて暴走し謹慎をクラう落ちこぼれ警察犬のディッグスが、自分を可愛がってくれた元相棒で警官のシェーンの元へ戻りたいと願うけなげな思いや、キティ・ガロアがブチきれてならず猫になった悲しい(?)エピソードを挿入しながら、物語は遊園地での大バトルのクライマックスへと突入する。犬も猫も大好きだが、個人的には自然体の和犬、和猫が好み。実写、パペット、CGの融合で活写され、大活躍するスパイ組織の犬や猫よりも、マタタビ効果でひたすら幸せそうな家猫のシーンに癒された。

渡まち子

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