日本のSFライトノベルが、ここまで壮大な映画になりうるというハリウッドの底力を見たような映画(点数 80点)
(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED
トム・クルーズ主演のハリウッド映画の原作が、
まさかの日本発ライトノベルだなんて。
まったく期待せずに鑑賞しましたが、予想を裏切り、なかなか面白かったです。
近未来の地球を舞台に、ある兵士が謎の物体と戦闘するのですが、
死ぬと同じシーンからまた一日が始まるというループストーリー。
生と死をループしながら、何度も同じ日を生き、
同じ敵と戦ううちに戦闘技術も上がっていきます。
何度も失敗を繰り返し、死ぬとリセットされ、
敵の中枢に近づき、大ボスと戦うところまでたどり着く様は、
まさにロールプレイングゲーム!
トム・クルーズ演じるケイジが、最初はバトルスーツの扱いも知らないほど
腰抜けだったのが、徐々に強くなり、ガンガン敵をやっつけて行くので
見ていてスカッとします。
『プラダを着た悪魔』に出ていたエミリー・ブラントが、美しく、
頭脳明晰で強い女性を演じています。
ケイジがトレーニングの最中に負傷すると、エミリー・ブラント扮するリタが
迷いなく銃で撃ち殺し、リセットするシーンは最初は痛々しいのですが、
何十回もリセットされるので、だんだん可笑しくなり、劇場でも笑いが起きていました。
日本のSFライトノベルが、ここまで壮大な映画になりうるという
ハリウッドの底力を見たような映画です。
個人的には、何回も死んで、同じ日を何度も繰り返すのは根気がいるし大変だなあ、
人生1度きりの人間に生まれてよかった、と思わず思ってしまいました。