◆強く生きるために身につけたこと(55点)
う~ん。
この作品、なにから書いていいのかわからないですねぇ。。
えーと……
とりあえず……『いろんなカタチの家族愛』がいろんなテーマを掲げながら描かれております。。(汗;)
幼い頃、無茶苦茶な人生を送る父親に、いともあっさり捨てられて……生き別れた兄弟、兄:裕太(安部サダヲ)と弟:祐介(瑛太)。
彼らが、赤の他人に囲まれて、それでも!疎まれずイジメられず、たくましく生きていくために身につけた業・・・
それは!!! 「究極のお人よし(八方美人)」(兄:裕太)と「お笑い」(弟:祐介)だった。
(うん。。なんか、わかる。。。)
そいで、大きくなった彼らはそれぞれの業を熟練させ(笑;) 裕太は、育ての親から受け継いだ“ハムカツ屋:山ちゃん”をその人柄と秘伝のたれで超人気店へと押し上げた!
一方、祐介も「金城ブラザーズ」として、超売れっ子の兄弟漫才師となった! ※本当の兄弟ではないんですけどね。。コレがのちのち・・・あわわッ!!!
そんなある日、10数年以来音信不通であった、初代“ハムカツ屋”の娘徹子(竹内結子)が謎の激痩せ! プチ!? 整形! にて超美人に変身! 華麗に帰宅!
(竹内結子さん、やっぱ、キレイですッ!!! みとれちまうよ!!照)
で!(いきさつ、へし折ります。。笑)裕太と結婚!!
ここで、戸籍を目にすることになった裕太は、自分に弟がいることを知る!!!
しかもその弟は・・・TVで人気の「金城ブラザーズ」のひとり。
これはもう! 会いに行かないわけがないッ!!
っと、ここから、生き別れた兄弟の再会を軸に、兄弟愛、親子愛、夫婦愛、家族愛・・・としまいには超ビックに地球愛に至るまで!!?
ありとあらゆる“愛”のカタチを、
『“家族”に血のつながりは必要なのか・・・』
『血のつながりのあるなしで一体何が違うのか・・・』
などなど・・・時にシビアに、、ほとんどふざけて(笑) 描かれております。
そして、究極にいい人面が張り付いた裕太を通して『いい人面=仮面=中身(自分)のない人間』
なのかどうか・・・また、こういう人物が築くキズナは、果たして深いのか・・浅いのか・・・
裕太の↓こんな台詞とともにちょいと考えさせられます。
「八方美人のなにが悪い!? みんなに好かれたい! 嫌いな人からも好かれたい! 好きな人からはもっと好かれたい!!!」
(んんんっっ!!! なーんか、わかるっ! 裕太の気持ち。。同じチキン仲間(?)の私としては共感が持てちゃうんだよね。。)
ですが。。。いい人ぶりとか、狙い過ぎた笑いは、うっ。。うすら寒かった。。。
安部サダヲさんだったからよかったけれど他の配役だったら救いようがなかったように思う。。
んでもって、映画自体も深いんだか、浅いんだかよくわからない展開(笑)
どうもね・・・『少年メリケンサック』のときと同じ雰囲気で・・・官九郎さん、やりたいことが多すぎて・・映画という約2時間の枠には、収まりきれていないご様子(笑)
どデカい花火をど派手に打ち上げたはいいものの、溢れるアイディアが四方八方に飛び散って、ほとんど全てどこに消えたかわからない。。まとまることもない。
「コレは? (この人/この件)どうなったの(なんだったの)?」てな感じでした(笑;)
変なところで、急にあっさりと問題が解決しちゃったり、、、観ていて、登場人物の心情が伝わりにくかったかなー・・。。大切なところまでも・・・。
コレが官九郎さんの味なのかもしれませんけど(笑)私は、なんとなくスッキリしませんでした。。スミマセン。。
でも、今回はちゃんと(?)ラストにうるるっときちゃいましたけどね(笑)
うん。この映画・・・
確かに、笑って泣いて、最後はほんわか♪ 楽しめるっちゃ楽しめます!
でも、、うすら寒くて、ちょっと身震いするところもありますので、どうぞ、あたたかくしてご鑑賞ください(笑)
(スタッフ古庄)