普通のサスペンスをちょっと不思議にした程度(50点)
人気TVシリーズの映画版第2弾は、お約束の宇宙人ネタではなく、普通のサスペンスをちょっと不思議にした程度の内容。FBI捜査官の失踪事件を調査するモルダーとスカリーは、透視能力を持つ神父が鍵だと知る。超常現象を信じるモルダーと科学を信じるスカリーの思考は平行線だが、二人の立場の対立が核心に迫る道となる。だがアブノーマルなこの事件、犯人側の状況説明があまりに不十分。また完全に独立した物語とはいえ、もう少し話をスケールアップしても良かった気がする。映画のメッセージはあきらめずに信じること。忘れた頃に銀幕で再会できたのがその証拠だ。
(渡まち子)