◆映像を目にした皆さんが、驚愕のあまり顎を外さないことを願います(60点)
「この記録映像の一部にはかなり衝撃的な映像が含まれています」
「これを信じるか、信じないかはあなた次第・・・」
冒頭一番、ミラ・ジョヴォヴィッチのこの一言――。興味をガンガンに掻き立てられ、映画(映像)にグイッと引っ張り込まれちゃいました。
(その内容とは・・・)原因不明の不眠症者数300人以上、行方不明者多数、そして・・・発狂者に自殺者・・・60年代以降、FBIによる訪問が2,000回を超えるというアラスカ州ノーム。
この地に在住の心理学者:アビゲイル・タイラー博士が、不眠症住民の原因を解明するべく催眠療法を試みた。
その65時間にもおよぶ実際の記録映像、及び音声を再現映像とともに映画化(映像化)したもの・・なのです・・・
これが、もうっ!!!
鳥肌総立!!! 全身硬直!!!
ふぅぅぅ~~~。。。
見終わった後、思わずなんとも表現しがたいため息が漏れました。。
確かに、「これがっこれが! 本当ならば・・すごすぎる!!!」
実際の記録映像と役者が演じている再現映像を、上下左右に見比べながら進行するもんで、
妙にリアル!!
本当に(何かの恐怖を)体験した人間の顔って、こんなっこんな状態になるのかッ!? こんな動きをするのかッ!?
実際に体験していない役者が演じているものと比べると、雲泥の差!!!
※注)いくら演技に命をかけられる役者さんでもこれは無理だろう!! と思う映像があります。。
本当に映像に手を加えていないのだとすると・・・
ぞわぁぁぁぁぁぁあ。。。。。ガクブルッもんです!!
しかし・・・実際に体験したことのないものを疑ってしまうのが、人(私)の常。
いろんなことを考えちゃいますよね(笑;) 信じたくない思いもあるのかもしれませんが・・。
まず、第一に、映像事態の信憑性。2000年に撮影された映像にしては、画像が粗過ぎる・・気がする。。(手を加えた・・!?)
第二に、催眠療法についての信憑性。アメリカでは、実際に催眠療法によって、忘れられた記憶を蘇らせることで、その人の問題を解決しようとする試みがしばしば行われることが、あるそうなのですが・・・
催眠療法を施された人間が思い出したつもりでいる記憶は、心理的メカニズムにより「偽の記憶」である可能性も考えられるとのこと・・
しかも、この可能性、、否定も肯定もできる証拠は全くないのだそう。。(おいっ!! ハッキリしてくれ!!笑;)
第三に、タイラー博士自身の精神状態。彼女自身、夫を“何者か”に殺されたと信じている・・だが・・・。
この他にも、言い出せばキリがないほど、疑いの要素は沸いてくる。
だけどだけど・・この映像を見ると・・タイラー博士の体験を全否定することも難しい。ように思う。。(劇中もいろんな見解が飛び交ってます。)
ハイ。すべてが、モヤっと霧の中。。。
映画事態もあくまで中立な立場でクールに描かれているので、私事態の感想も、どっちつかずで幕を下ろしました(笑;)
ただ、夫に先立たれ、娘は行方不明、息子とは不仲、、周囲からの理解も受けることが難しいであろうタイラー博士についてだけは、心が痛む。。
予告やCMでは、モザイクがかけられているが、映画本編では素顔をみせているタイラー博士。。
(失礼を承知ですが・・)彼女の落ち窪んだ目、こけた頬、異様にやせ細った体には・・・心がキュッとなる思いとともに、、正直なところ、恐怖を感じずにはいられない。。
きっと真実がどうであれ、この事件が彼女の中では確実に“現実のこと”なのだろうと思う。。
今作のキャッチコピー(?)のコチラ ↓
『この映像を見て、あなたはどう思いますか?』
私も鑑賞した方々に聞いてみたいところです。。
(スタッフ古庄)