◆あの鬼才がニューヨークに帰って来た! ウディ・アレン監督最新作(45点)
『マッチ・ポイント』『それでも恋するバルセロナ』を含む前4作はヨーロッパで映画を撮ったウディ・アレン。予算の関係でニューヨークを離れていた彼の次のロケーションはどこになるのかが期待されていたのだが、なんと彼は再びニューヨークに帰って来た。その新作が映画『WHATEVER WORKS』だ。本作の脚本自体は70年代初期に書かれたのだが、それはゼロ・モステルを主人公と考え書かれていたため、77年のモステルの死により映画制作は闇に葬られた。しかし、アレンが30年の後にその脚本を政治や社会情勢の変化に伴い現代風にアレンジし映画として再び制作されるに至ったのである。