死んだはずのジグソウに思いがけない後継者が現れる。彼はなぜジグソウの遺志を継ごうとしたのか。その手口は残忍極まりないものの、犠牲者の側にある種の「殺されても仕方のない理由」が存在するだけに、後味は悪くない。(50点)
© 2008 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
死んだはずのジグソウに思いがけない後継者が現れる。彼はなぜジグソウに選ばれたのか、そしてなぜジグソウの遺志を継ごうとしたのか。些細な原因で凶悪な犯罪に手を染めた人間に鉄槌を下す、彼のいうところの「正義」が今回のテーマになっている。その手口は残忍極まりないものの、ジグソウの行動自体は悪人を懲らしめるというまっとうなもの。犠牲者の側にある種の「殺されても仕方のない理由」が存在するだけに、意外に後味は悪くない。
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映画として何がしたいのか分からない(45点)
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いつまでやるつもりだと本気で質問したくなる人気シリーズ第5弾。殺人ゲームの仕掛人ジグソウの本当の後継者の誕生と暗躍を描く、種明かし的な1本だ。お決まりの残酷描写は冒頭から全開状態ですさまじい。“参加者”は、密室で死のゲームを強制される5人の男女、元妻のジル、奇跡的に助かったストラム捜査官など。毎回繰り広げられる凝りまくりの仕掛けは、火責めに水責めと今回も健在だが、もはや映画として何がしたいのか分からないのでは。物語性より残酷描写に比重を置くようでは第1作の衝撃は望めない。物語は続きそうだが今後も劣化は免れないだろう。