ヨアヒム・トリアーが描くノルウェー発現代版ヌーベルバーグの傑作。(85点)
今年のサンダンス映画祭で注目を浴びたある映画監督がいる。コペンハーゲン生まれでノルウェーを拠点に映画制作をしているヨアヒム・トリアー。彼の両親は共に映像関係の仕事に就いており、彼が映画界に身を投じるのはごく自然な事だった。また彼のファミリーネームから連想される通り、ヨアヒム・トリアーは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などで知られるデンマーク出身の映画監督ラース・フォン・トリアーの遠い親戚だそうだ。その彼が監督した『reprise』という映画が現在注目を浴びている。この映画は2006年アカデミー賞の外国語映画賞のノルウェー代表作品で、その後多くの映画祭等で上映され、今年のサンダンス映画祭でその映画の評判はクライマックスを迎え、アメリカで公開されるに至った。