◆注:体調が万全なときにご観ください0(75点)
「ブレアヴィッチ・プロジェクト」「クローバー・フィールド」同様の撮影法で作られた作品。こちらはスペイン映画です♪
ドキュメンタリータッチで臨場感を高めようという意図は理解できるが、この作品ではカメラマンは当事者であると同時に傍観者。そのスタンスが主人公の感覚との距離感を生み、スクリーンを通じて伝わる感情の揺れが半減される。(50点)
劇映画風ではなく、突然予期せぬアクシデントに見舞われた登場人物が持っていたカメラに自分の体験を記録するという、ドキュメンタリータッチを装うことで臨場感を高めようという意図は理解できる。だが、この作品ではカメラを持つ者は当事者であると同時に傍観者でもある。そのスタンスが主人公の感覚との距離感を生み、スクリーンを通じて伝わってくる感情の揺れが半減される。「クローバーフィールド」と同工異曲といわれても、主人公の主観にこだわったほうが恐怖も増幅されたはずだ。
音楽を排除したことや、スター俳優がいないこともリアルに作用した(65点)
流行のボイント・オブ・ビュー(主観撮影)の作品だが、プロのTVクルーを役柄に設定したせいかむやみに画像がブレないのがありがたい。アパートで起こる謎の惨劇を描くパニック映画だ。密室の恐怖、スプラッタ描写、恐怖の伝染病の意外な正体と、低予算映画ならではの創意工夫に満ちている。音楽を排除したことや、スター俳優がいないこともリアルに作用した。噛み付いたり、食いちぎったりとエグい残酷描写が多いので苦手な人は要注意だ。
ただいま流行中の「○○現場に偶然居合わせた人の衝撃映像」もの(75点)
P.O.V.リアルパニック・ムービーと銘打たれたこの映画。この耳慣れない宣伝文句はしかし、今後何度も使われるかもしれない。というのも現実にいま、P.O.V.なる手法は映画作りをする人々の間では無視できないブームなのだ。