命を弄ぶ死神のような悪意に囚われ、理不尽に踏みにじられる日常と眼前にちらつく死の恐怖。爆弾を体に仕掛けられた女と彼女を助けようとする警官の葛藤をリアリティたっぷりに描き、その臨場感は現場に立ち会っているようだ。(50点)
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突然降りかかってくる暴力に、人はなんと無防備で無力なのか。まるで命を弄ぶ死神のような純粋な悪意に囚われ、理不尽に踏みにじられてしまう日常と眼前にちらつく死の恐怖。それは原因や理由がほとんど分らないまま死刑宣告され、執行を待つ身になってしまったようなものだ。物語は爆弾を体に仕掛けられた女と彼女の家族、そして助けようとする警官の葛藤をリアリティあふれる緊迫感で描き、その臨場感はまさに現場に立ち会っているよう。観客は彼女を見守る野次馬と同じ視線でこの惨劇を目撃することになる。
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野心的アイデアをほめたい(65点)
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新鋭監督は、野心あふれるほうがいい。85分間リアルタイム進行、一回もカットなし(全編ワンカット)。そんな個性的な実話映画『PVC-1 余命85分』を撮った、コロンビアのスピロス・スタソロプロス監督のように。
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◆劇中で描かれる恐怖、緊迫を観る者がリアルに体験できる(70点)
2000年にコロンビアで起こった“ネックレス爆弾事件”をモチーフにしたサスペンス・スリラー作品。世界中が注目している新鋭スピロス・スタソロプロスが監督、脚本、撮影の三役をこなし、長編デビューを飾った。
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