◆念動力、未来予知、記憶改竄、音波砲……。主人公たちが追われ、隠れ、そして反撃する過程でさまざまな超能力が飛び交う。しかしそれらはCGで装飾しためくるめくような映像ではなく、派手に物が壊れ人が死んでもむしろ地味だ。(50点)
混沌とした大都会の片隅に身を隠す超能力者、彼らはその能力を周囲に悟られずひっそりと生きていかなければならない。自由を奪われるか命を狙われるか、おおっぴらにパワーを使えるのは政府機関の手先になった者たちだけだ。念動力、未来予知、記憶改竄、音波砲……。主人公たちが追われ、隠れ、そして反撃する過程でさまざまな超能力が飛び交う。しかしそれらはCGで装飾しためくるめくような映像ではなく、派手に物が壊れ人が死んでもむしろ地味なほど。あくまで表には出られない彼らの悲哀が抑え気味の演出からにじみ出ていた。
この映画の批評を読む »
◆ダコタ・ファニングの脱子役感を味わえる(60点)
念動力<ムーバー>の第二世代であるニック(クリス・エヴァンス)のもとに13歳の少女キャシー(ダコタ・ファニング)が現れる。彼女は予知能力<ウォッチャー>を備えており、600万ドルが入っている謎のケースを持つ女を探して欲しいとニックを訪ねて来たのである。女は謎の政府機関“ディビジョン”から脱走してきたキラ(カミーラ・ベル)であり、他人の思考を乗っ取る力を備えた者<プッシャー>であった。キャシーの依頼以後、ニックはディヴィジョンが送り込んだ超能力者たちから命を狙われ、キャシーとともに挑むことを決めるが……。
この映画の批評を読む »
◆最終的には“風が吹けば桶屋が儲かる”的なオチなのが苦笑(55点)
別々の能力を持つ超能力者が戦ったらどうなるか。これはそんな異業種格闘技のような味わいのアクション映画だ。最強の超能力軍隊を作るため、謎の政府機関「ディヴィジョン」が暗躍する中、ニックは念動力を隠して香港に潜伏していた。そこに予知能力を持った少女キャシーが現われ、組織から逃げた女を一緒に捜してほしいと訴える。その女は大金の入ったケースと重大な秘密を握っているのだが、ディヴィジョンも彼女を狙っていた。
この映画の批評を読む »
◆新鮮なのか失敗なのか(30点)
近代史の裏には超能力者たちの存在と暗躍があった、というアイデアは真新しいものではないが、『PUSH 光と闇の能力者』での取り扱いは、なかなか新鮮なものがあった。
この映画の批評を読む »
◆B級ながらポール・マクギガン印は歴然(70点)
政府機関に養成された超能力者が善と悪に分かれて対決・・・と言ってしまえば、いかにもベタなB級映画に聞こえるが、そこは『ホワイト・ライズ』『ラッキーナンバー7』などの洒落た作品を作ってきたポール・マクギガン監督。魔界のような香港を舞台に、彼らしいシャープな一作に仕上げている。
この映画の批評を読む »
◆映像以上の"熱気"が伝わってこない(55点)
かつて国家によって育成された特殊能力者たちは、世界各国で身を潜めながら生活していた――。舞台は現代の香港。ある日、【ムーブ<念力で物が動かせる>】の能力をもつニック(クリス・エヴァンス)のもとに、【ウォッチ<未来予知力>】の能力をもつ13歳のキャシー(ダコタ・ファニング)が現れて、闇の政府機関「ディビジョン」から脱走した同じく特殊能力者の女性キラ(カーミラー・ベル)を一緒に捜してほしいと頼まれる。ニックは一度は断るが、間もなく「ディビジョン」が送り込んだ特殊能力者たちに命を付け狙われ……。
この映画の批評を読む »
◆© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED(71点)
超能力者を扱った映画は、ジョン・トラボルタの「フェノミナン」(1996)のような例外はあるものの、「X-メン」シリーズや「ジャンパー」(2008)のようなアクション映画か、「キャリー」(1976)「フューリー」(1978)「スキャナーズ」(1981)のようなホラーか、どちらかになるのが普通だろう。超能力者はヒーローかモンスター。いずれにしても人間ではない部分が強調されるのである。
この映画の批評を読む »