ふとした瞬間に感じる、愛する人の気配。もういないと分っていても楽しい記憶が蘇り、気がつくと更なる喪失感に苛まれる。何を見ても思い出し、耳をふさいでも浮かんでくる会話など、ヒロインが直面する感情が非常にリアルだ。(50点)
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ふとした瞬間に感じる、愛する人の気配。もういないと分っていても、笑い声にあふれた記憶が蘇り、いつのまにか時間を忘れてしまう。最愛の夫を失った若い妻が悲しみにくれるなか、思い出が楽しければ楽しかったほど彼女を癒す半面、気がつくと更なる喪失感に苛まれる。何を見ても彼に結びつき、耳をふさいでも奔流のように脳裏に浮かんでくる会話など、ヒロインが直面する感情が非常にリアルだ。いつまでもふさぎ込んでいられない、残された者はこれからも自分の人生を生きていかなければならない、そして彼女の再生を通じて、人間は決してひとりではないと教えてくれる。
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どうにもミス・キャスト(60点)
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感涙系のラブ・ストーリーだが、どうにもミス・キャスト。最愛の夫ジェリーを亡くし悲嘆にくれるホリーの元に亡き夫から次々に消印のない手紙が。その指示に従い、彼の故郷のアイルランドを訪れた後、次第に自分自身と希望を取り戻す物語だ。スワンクとバトラーは演技は達者だが、繊細な恋愛というより筋肉のぶつかり合いのようで、妙な男気さえ感じてしまう。第一、深く愛し合ったとはいえ、死んでまでもあれこれ指示されるのはマイる…と思うのは私だけ?それでも母親役のキャシー・ベイツの存在感はさすがだし、アイルランドの美しい自然は秋の恋愛映画にピッタリの詩情がある。
◆設定はユニークだが、その設定をリアルな物語へと昇華しきれなかった(55点)
最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)が病死してから3週間後、失意のどん底に沈む妻ホリー(ヒラリー・スワンク)のもとに、亡きジェリーから贈り物が届く。それ以来、定期的にジェリーから手紙が届くようになり、ホリーは少しずつ元気を取り戻すが……。
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◆穏やかなユーモアが心地よい喪失と癒しの感動作(70点)
出だしのシーンを見ただけで、「これはうまい」と舌を巻いた。外出先から戻ったヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーの夫妻が丁々発止の口ゲンカを繰り広げるのだが、それが何ともテンポよく、かつユーモラス。しかも2人の言葉や態度の端々に、互いに対する愛情の深さまでが感じられ、観客は我知らず夫妻を好きになるという寸法。やがて画面はオープニングのクレジットに移り、続くシーンではすでに夫が死んでいて……。
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死んだ夫からラヴレターが届く!?ヒラリー・スワンク主演の人生再生物語(25点)
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ヒラリー・スワンクというと『ボーイズ・ドント・クライ』と『ミリオンダラー・ベイビー』で2度アカデミー主演女優賞を受賞した演技派女優として知られている。近年も『ブラック・ダリア』や『フリーダム・ライターズ』等の話題作に出演し、その存在感は衰える事がない。ヒラリー・スワンクが出演する映画を思い浮かべてみると、ロマンティック・コメディや女性客を狙った作品があまりない事に気付くと思うが、そんな彼女に異変が!『P.S.アイラヴユー(原題:P.S. I Love You)』というアイルランド人作家セシリア・アハーンの同名小説を映画化したもろに女性客狙いの作品に出演したのである。
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