◆思い出のかなたの恋、白血病、なつかしの歌謡曲・・・。男女の設定を逆にし低年齢化した「セカチュー」の亜流でしかない。限られた命を生きる主人公はあくまで前向きで、中学生ならではの複雑で屈折した心境を描くべきだった。(30点)
思い出のかなたの恋、白血病、なつかしの歌謡曲・・・。中学生を主人公に、男女の設定を逆にしただけというまったくの「セカチュー」の亜流でしかない。ここまで臆面もなく剽窃する開き直りはある意味立派だ。限られた命を生きる主人公はあくまで前向きで、いかにも大人が考える理想的な子供という趣、もっと中学生ならではの複雑で屈折した心境を描くべき。また、キーワードになる「年下の男の子」が余り効果的に使われておらず、曲選びも厳選すべきだった。
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(55点)
物語は切なくあたたかいものだが、映画としてはパンチ不足。70年代の函館で、入院している病院の院内放送で大好きなDJを務める少年が主人公だ。子供を使った難病ものというのがそもそもあざとい。“リトルなんとか”というありふれた題名では、記憶に残ることもないだろう。天才子役の神木隆之介君のけれん味のない演技と、成長した少女のエピソードで一気に現代にリンクし、さわやかなあと味を残すのが救い。
日本最強子役が挑む難病もの(65点)
神木隆之介といえば天才子役。デビュー当初よりその演技力は高く評価されている。個人的には演技うんぬんより、性別を超えた透明感溢れるルックスとムードこそが持ち味と思っている。誰もが一目で好感を抱いてしまう、このオーラこそ神木隆之介最大の武器であり、それは14歳になった本作でも衰える気配がない。
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