◆なんか浮いてる・・キャスティングミス!?(60点)
「何切るかわかんないよ。見えないんだからさ。」っと女版座等市“市”を今回、クールに演じているのは綾瀬はるかさん。
綾瀬はるかが女座頭市に(70点)
公開したばかりの『ICHI』が苦戦していると聞く。報じられたところによると、客層はやや高めとのこと。これには少々悔しい気持ちがした。私はこの映画を、「座頭市」など知らぬ若い人にこそ見てほしいと思っている。
綾瀬はるかのコスプレ映画(45点)
座頭市という有名なダークヒーローを大胆にも性別を女に設定し、いわば外伝の趣である。物語は盲目で“離れ瞽女(ごぜ)” の市の孤独で過酷な運命を描くアクション時代劇だ。逆手居合斬は瞬間の速さが勝負なのにスローの多用でスピードを削ぎ、とぼけた味が可愛い綾瀬が虚無的で無表情、現代劇そのままの芝居の窪塚、芸達者な大沢もこの役では技量が活きない。何もかもがちぐはくなのが理解できなかった。最先端のVFXを操る曽利監督ならではの殺陣は迫力よりも美しさを重視しているので、座頭市という枕詞をはずし綾瀬はるかのコスプレ映画として楽しむしかなさそうだ。
スクリーンで発散する存在感、それは敵役を演じた中村獅童には備わっているが、窪塚洋介には決定的に欠けている。顔が小い上に声も細く活舌も悪いという、およそ刀を振り回して暴れるタイプには見えず、完全なミスキャストだ。(40点)
スクリーンに登場すると周りのものすべてを圧倒する存在感、それは敵役を演じた中村獅童や竹内力には備わっているのだが、窪塚洋介には決定的に欠けている。顔が小い上に声も細く活舌も悪いという、およそ刀を振り回して暴れるタイプには見えず、完全なミスキャスト。さらに大沢たかお扮する刀を抜けない侍も単にアホ面をさらしているだけにしか見えず、居合刀を舞うように操り屈強な男を次々とぶった斬ってひとり気を吐いているヒロインの足を引っ張っている。