◆高品質な物語と世界観、そしてアニメーション(75点)
巨匠ティム・バートンがほれ込んだ至高の11分。その短編アニメーションを、同じ監督(シェーン・アッカー)が長編リメイクしたものが本作『9 ~9番目の奇妙な人形~』である。
◆高品質な物語と世界観、そしてアニメーション(75点)
巨匠ティム・バートンがほれ込んだ至高の11分。その短編アニメーションを、同じ監督(シェーン・アッカー)が長編リメイクしたものが本作『9 ~9番目の奇妙な人形~』である。
◆前半には哲学的なムードが漂うのだが、後半は迫力のアクション・ムービーに(65点)
独特の味わいの異色アニメーションの映像は、アメリカ映画というより東欧のそれを思わせる。古い研究室で一体の人形が目を覚ます。麻で出来た身体、腹部には大きなジッパー、背中には数字の“9”の文字。状況が分からないまま外に出ると、街は見渡す限りの廃墟と化していた。世界は終わってしまっているのか?! そんな9の前に2の背番号の人形が現われ自分たちは仲間だと告げるが、突如現われた巨大な機械のモンスターに襲われてしまう…。
◆人形たちと機械獣のバトルを大きな見せ場にしており、派手なアクションシーンとして描いているのが何よりも良い(75点)
第78回アカデミー賞で短編アニメ部門にノミネートされたシェーン・アッカー監督の同名作品をティム・バートンが大いに気に入り、彼の製作で長編化された。監督は短編同様にシェーンが務めた。
◆鬼才ティム・バートンが目を付けた才能(50点)
今年は2009年という年のためか、夏のアクション映画『DISTRICT 9』や全米で年末公開を控え話題になっている『NINE』等、数字の"9"をタイトルに含む映画が目立つ。アニメ界にもその現象は見られ、『9 ~9番目の奇妙な人形~』という最新のCG技術を駆使した映画が秋の始まりと共にその全貌を現した(しかも、米国公開日は2009年9月9日!)。