◆西田美和の演技ができていないため、作品自体が冗談のようになってしまっている(20点)
独身の40歳、倉田美和(西田美和)は、アイスショーなどで活躍するかたわら後進の指導にもあたっているプロフィギュアスケーター。ある日、元恋人の子供をあずかったことから、人生が動き始める。彼女は20年前に一度捨てた「オリンピックに出場する!」という夢を叶えるべく、再びフィギュアスケートの競技に取り組み始めた……。
◆西田美和の演技ができていないため、作品自体が冗談のようになってしまっている(20点)
独身の40歳、倉田美和(西田美和)は、アイスショーなどで活躍するかたわら後進の指導にもあたっているプロフィギュアスケーター。ある日、元恋人の子供をあずかったことから、人生が動き始める。彼女は20年前に一度捨てた「オリンピックに出場する!」という夢を叶えるべく、再びフィギュアスケートの競技に取り組み始めた……。
◆高級車を乗り回す独身生活をエンジョイし、現状にあきらめに近い満足を覚えている一方で、心には埋めがたい空白と将来への漠然とした不安を抱えている。そんなヒロインの感情と、彼女を取り巻くスケート界の日常がリアルだ。(50点)
才能のない子供や初心者のオッサンにレッスンをしながら心は冷めている。華やかなショーで身にまとう女子高生の制服姿の不自然さも自覚している。かつてフィギュアスケートの五輪候補だった女・40歳の現在が丹念に描かれる。高級車を乗り回す独身生活をエンジョイし、現状にあきらめに近い満足を覚えている一方で、胸には埋めがたい空白と将来への漠然とした不安を抱えている。そんな微妙な気持ちと彼女を取り巻くスケート界の日常が非常にリアルだ。もう若くないけれどまだ若者と張り合うオバサン、十代のスケーターがヒロインを見るイタいまなざしが残酷だ。