釣り上った目に肉食獣の尖った歯と猛禽の鉤爪を持ち夜空に向かって咆哮する姿は、従来のヴァンパイアのイメージを一新させる。そこにはノーブルな面影も知的なふるまいも一切なく、渇望を癒すために人間の血をすするだけだ。(50点)
© 2007 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved
釣り上った目に肉食獣の尖った歯と猛禽の鉤爪を持ち夜空に向かって咆哮する姿は、従来のヴァンパイアのイメージを一新させる。そこにはノーブルな面影も知的なふるまいも一切なく、渇望を癒すために人間を襲撃し血をすするだけ。ニンニクや十字架といった古典的な弱点はすでになく、倒すには首を切り落とすか肉体を完全につぶすか、紫外線を当てるしか方法はない。冬季は太陽が昇らない極北の小さな街を舞台に繰り広げられるヴァンパイアの謝肉祭、絶望的な状況で生き残った人間は知恵と勇気で彼らに立ち向かう。
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ヴァンパイアとの戦いがあまりに単調で工夫がない(40点)
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吸血鬼というのは映画史上最もリメイクされる人気キャラ。元祖の独映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」以来、ホラー、コメディー、SF、ミュージカル、果てはティーン向け耽美派恋愛映画とさまざまなヴァリエーションがあり、どうにでも料理できる便利な素材だ。だが、それなりの創意工夫がないとファンは納得しない。アメリカ最北の町バロウでは、30日間太陽が昇らない極夜の季節を迎えるが、この闇の世界に乗じて太古から生きながらえるヴァンパイアが町を襲撃、住民たちを襲う。保安官のエバンは、陸の孤島と化した街で、壮絶な戦いに身を投じていく。
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◆一風変わった設定がユニーク(60点)
この世に多く存在するヴァンパイア系ホラー作品。先般公開された『トワイライト初恋』と後に公開が控えている二本の続編は、従来のこの手の作品とは全く異なる作風で新種のヴァンパイア映画として記憶に新しい。そんな中、またもや異質のヴァンパイア映画が生み出された。原作は、スティーヴ・ナイルズによるグラフィック・ノベルの人気シリーズでこれを監督としても名高いサム・ライミがプロデュースし、『トワイライト』シリーズ第三弾を手懸けることが決定しているデヴィッド・スレイドが監督を務めた。
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◆「能力低下キャンペーン」を実施するヴァンパイア(40点)
アメリカ最北端の北極圏に位置するアラスカ州のバロウ。厳冬期には氷点下30℃以下にもなるこの町には、24時間太陽が昇らない「極夜」が約30日続くシーズンがある。そんなシーズンの初日、住人が飼っていたハスキー犬十数頭が、何者かに惨殺された。保安官エバン(ジョシュ・ハートネット)はダイナーで不審人物を逮捕するが、その男は、ヨソ者の襲来をにおわせる不吉な予言を口にするのだった……。
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30日間逃げ場なし!(45点)
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吸血鬼が日光に弱いというのは、今では広辞苑に載ってもいいほどの常識。しかしよく考えてみると、この地球の地軸は傾いているため、地域によっては一日中まったく日が昇らないケースが存在する。それは白夜の反対=極夜といって、主に極圏で見られる現象。つまり、ここにこそ吸血鬼たちの安全地帯があったというわけだ。
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ジョシュ・ハートネット主演のヴァンパイアムービー(50点)
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トビー・マグワイア主演映画『スパイダーマン』シリーズの監督サム・ライミ。以前は『悪魔のいけにえ』等ホラー映画を作っていたことで有名だが、監督だけではなくプロデューサーとしても活躍している。あの大ヒットホラー『THE JUON/呪怨』も彼がプロデュースした。そしてこの秋また彼がプロデュースした映画が公開された。『30デイズ・ナイト』というヴァンパイア映画だ。
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