男性こそ見るべき、現代の西部劇(70点)
「決断の3時10分」(57年)を07年にリメイクした本作は、好評ではあったが公開がかなり遅れた。西部劇の新作じたいほとんど見られない昨今、日本で劇場公開されたことだけでも御の字といったところか。西部劇で映画の楽しさを知った身としては、少々寂しい気もする。
男性こそ見るべき、現代の西部劇(70点)
「決断の3時10分」(57年)を07年にリメイクした本作は、好評ではあったが公開がかなり遅れた。西部劇の新作じたいほとんど見られない昨今、日本で劇場公開されたことだけでも御の字といったところか。西部劇で映画の楽しさを知った身としては、少々寂しい気もする。
守るべきものは家族か名誉か。囚人護送を請け負った男が、命より大切なものがあることを、身をもって息子に伝えていく。駅馬車、銃撃戦、裏切りと騙しあい、汗と埃にまみれたガンマン・・・。本格的な西部劇の風格を備えた作品だ。(70点)
守るべきものは家族の生活なのか己の名誉か。カネために囚人の護送を請け負った主人公が、命より大切なものがあることを、身をもって息子に伝えていく。さらに正義を振りかざす男たちの浅薄さと、悪党でありながら人間の真実により近い男との交流を通じて、混迷する価値観の中では何が一番大切かを問う。ヒーローでもアンチヒーローでもない、ただ、1人の男が変わらぬ信念と誇りを持って生きたといえる人生を取り戻すまでの過程が、荒涼とした風景の中で展開する。疾走する駅馬車、派手な銃撃戦、裏切りと騙しあい、汗と埃にまみれたガンマン・・・。久々に本格的な西部劇の風格を備えた作品だ。
勧善懲悪ではない複雑な面白さがある異色西部劇。オリジナルに比べアクション度がアップした。(70点)
妻と二人の息子と共に牧場を営むダン・エヴァンス。借金が返せず生活が困窮したため、強盗団のボスを護送する仕事を引き受ける。最初は報酬が目当てだったが、ダンは男の誇りをかけ、この危険な仕事をやり遂げる決意をする…。
◆ハリウッドの乱暴者同士が久々の西部劇で共演(80点)
エルモア・レナード原作の西部劇『決断の3時10分』(57)のファンだったというジェームズ・マンゴールド監督が、半世紀越しでリメイクを実現させた作品。故意か偶然か、ともに暴力沙汰で世間を騒がせたことのあるラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルが、本作で初めての共演を果たした。
No.1ウエスタンムービー。ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール主演(70点)
全米で週末の興行収入No.1を記録したウエスタンムービーがある。『3時10分、決断のとき』がそのタイトルだ。ウエスタンムービーは格好いいけれど、いまいち好きではなかった上に、前からあまり好きではなかった俳優ラッセル・クロウが主演という事で、期待はしていなかったのだが、わたしの大好きなクリスチャン・ベールがダブル主演ということでチェックがてらに観に行った。