◆ただひたすら破壊の映像を体感しよう(55点)
破壊の限りをつくす大スペクタクル映像の連打に、唖然とさせられる。ディザスター・ムービーの第一人者であるローランド・エメリッヒ監督は、ついに地球をまるごとブッ壊してしまった。2012年に地球は滅亡するというマヤの予言が現実になったことを知った米政府は、人類を存続させるべく各国首相と連携して極秘プロジェクトを開始する。売れない作家のジャクソンは、偶然そのことを知り、愛する家族を守ろうと、政府が選ばれた人々だけを救済するために作った巨大船を目指す。だが、すでに世界各地で大災害が起こり始めていた…。
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◆地割れと陥没をリムジンで逃げ切り、崩落するビルの谷間を飛行機をでかいくぐる。主人公に迫りくる危機を圧倒的な情報量の映像と重低音のサウンドで再現し、体験型アトラクションに乗っているようなアドレナリンの大量分泌を促す。(60点)
猛スピードで追ってくる地割れと陥没をリムジンで逃げ切り、降り注ぐ火山弾や崩落するビルの谷間を飛行機をでかいくぐる。主人公に迫りくる危機また危機を、圧倒的な情報量と重低音のサウンドで再現し、そのスリルと興奮はまさにテーマパークの体験型アトラクションに乗っているようなアドレナリンの大量分泌を促す。人間的なドラマなどこの作品には付け足しに過ぎず、大規模な地震・津波・溶岩噴出など地球の崩壊を目の当たりにしなんとかサバイバルしようとする男の体感を、ひたすら観客にも味あわせようというサービス精神の詰まった映像は、むしろ爽快なカタルシスさえ覚える。映画は見世物と割り切り、脳幹を刺激することだけに徹した作り手の姿勢は心地よい。
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◆どう考えても映画史上ナンバーワンのスペクタクル(80点)
『2012』には、人々がローランド・エメリッヒ(「デイ・アフター・トゥモロー」(04)、「インデペンデンス・デイ」(96)監督)に望むものがすべてある。彼の映画を好きな人なら、この秋必見の超大作である。
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◆映像の迫力には圧倒させられる(80点)
2009年。惑星が直列に並ぶ現象を受けて、太陽の活動が活発化。強い放射線によって地球内部の熱が上昇していた。この異状をいち早く察知したアメリカの地質学者(キウェテル・イジョフォー)は、3年後の2012年に地球が終末を迎えると政府に警告。アメリカ大統領(ダニー・グローヴァー)は、各国の首脳の協力を取り付けて、あるプロジェクトを秘密裏にスタートさせた……。
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◆マヤ暦の終わりにヒントを得たとんでもないディザスタームービー!(20点)
ローランド・エメリッヒの新作が出ると聞いたら観ないわけにはいかない。エメリッヒは『インデペンデンス・デイ』『GODZILLA』『デイ・アフター・トゥモロー』等、金のかかったトンデモ映画を作り続けるドイツ人映画監督で、昨年の『紀元前1万年』も事実無根のエピソードを入れ人々を唖然とさせた。特に批評家ウケの良くない彼だけに、一体どれ程ヘンテコリンな内容になっているのかと興味津々で、彼の新作映画『2012』を観たが、これがまたエメリッヒらしさ溢れるというか、ある意味期待を裏切らない強烈なものだったのだ。
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