押し寄せてくる幻覚と妄想、そのプレッシャーに耐え切れなくなったものは自らの命を絶つ。映画は主人公が密室で体験するさまざまな超常現象を通じて、死者の怨念や神の怒りといった感情的なものではない、純粋な悪意を描く。(40点)
© 2007 The Weinstein Company, LLC. All rights reserved.
押し寄せてくる幻覚と妄想、そのプレッシャーに耐え切れなくなったものは自らの命を絶つ。何者なのかもなぜなのかも分らない正体不明の不気味さ、その部屋に足を踏み入れた人間は、1時間以内に確実に死ぬのだ。娘を病気で死なせてしまったことから心霊の存在を信じない男が体験する究極の恐怖、しかしその実体は最後まで明らかにされることはない。映画は主人公が密室で起きるさまざまな超常現象を通じて、死者の怨念や神の怒りといった感情的なものではない、純粋な悪意が持つ巨大なパワーを描く。
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残酷描写を多用しない演出が洗練されている(65点)
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妄想系スリラーだが、自分の心の深淵を見る場所というテーマがスティーヴン・キングらしい。娘の死から立ち直れないオカルト作家のマイクは、NYのホテルを取材。客が次々に自殺を遂げることで有名な謎の1408号室に、支配人の警告を振り切って宿泊する。幽霊を信じないマイクだが、呪われた部屋は恐怖の超常現象で彼を襲う。忌まわしい場所になった理由が不明なことと、支配人の扱いが中途半端なのが気になるところ。だが、残酷描写を多用しない演出が洗練されている。特に、絵画が動き、そこから水が溢れる場面は、創意工夫に満ちたビジュアルで洒落ていた。
◆ハラハラドキドキさせられっぱなし(75点)
心霊スポットに出向いてはルポを執筆するオカルト作家のエンズリン(ジョン・キューザック)。彼のもとにある日、ニューヨークのドルフィンホテルのはがきが届く。そこには「絶対に1408号室に入ってはいけない」とだけ書かれていた。好奇心を煽られたエンズリンは、さっそくドルフィンホテルに向かう……。
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56人を殺害した呪われた部屋にホラー作家が滞在する…(65点)
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スティーヴン・キングの短編小説を映画化した『1408号室(原題:1408)』は不気味な作品だ。西洋では13は不吉な数字、忌み数とされている。ゆえにホテル等には13階が存在しないことも少なくない。『1408号室』に登場する数字は13を連想させる。まず1408号室の位置する14階が実際の13 階に当たる点、それから1+4+0+8=13という事。とにかくこの映画で用いられる数字は13を連想させる様に巧みに計算されているのだ。この様に物語に登場する数字に気を配ると多くの13を発見することが出来るだろう。
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