スッキリしない007最新作(50点)
長年続いたシリーズキャラクターが変更になると、何はともあれ当初は批判の嵐となる事が多い。前の人が愛されていた場合はなおさらだ。最近の例を挙げれば、NHK朝の子供番組で、歴代お姉さん史上有数の歌唱力と美貌、そして画力をそなえたはいだしょうこが番組を卒業したときがそうであった。
スッキリしない007最新作(50点)
長年続いたシリーズキャラクターが変更になると、何はともあれ当初は批判の嵐となる事が多い。前の人が愛されていた場合はなおさらだ。最近の例を挙げれば、NHK朝の子供番組で、歴代お姉さん史上有数の歌唱力と美貌、そして画力をそなえたはいだしょうこが番組を卒業したときがそうであった。
もはや何が正しくて誰が味方なのか判然としない。MI6にもCIAにも内通者がいる現状では、信じられるのは己の良心のみ。恋人を失った悲しみがその暴走を加速させ、強靭な肉体と精神は殺した人間の数だけ傷つき薄汚れていく。(80点)
もはや何が正しくて誰が味方なのか判然としない。善と悪の境目が限りなく曖昧になった現代、007自身も女王陛下や国家の安全保障のために命を張っているわけではない。MI6にもCIAにも敵の内通者がいる現状では、信じられるのは己の良心のみ。愛するものを失った悲しみがその暴走を加速させる。接触してきた相手をことごとく排除する殺人マシーンとなってもボンドは信念を曲げず、強靭な肉体と精神は殺した人間の数だけ傷つき薄汚れてしまう。その姿は価値観が混迷する時代には正義とヒーローは両立し得ないということを如実に物語る。
シリーズ初の続編はボンドの心の葛藤がテーマ。007に何を求めるかで評価が変わる。(70点)
愛した女性ヴェスパーの裏切りと死に傷ついたジェームズ・ボンドは、彼女の死に係わる悪の組織の存在を知ることに。それは南米の某国政府の転覆と天然資源の独占をもくろむ世界支配の陰謀だった…。
悲劇の主人公ダニエル・クレイグ版ジェ竏茶?ズ・ボンド(55点)
『007 カジノ・ロワイアル』でジェームズ・ボンドは愛するヴェスパーに裏切られた事と、彼女の死により心に深い傷を負った。それから怒りと悲しみが彼を支配した。前作から2年後の今年、再びダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドがスクリーンに現れる。『カジノ・ロワイアル』の直結の続編である『ネバーランド』『君のためなら千回でも』のマーク・フォースター監督作『007 慰めの報酬(原題:QUANTUM OF SOLACE)』ではボンドのヴェスパーの死への復讐がテーマとなっている。