チームで戦う駅伝競技の素晴らしさを伝えてくれる(75点)
風を感じるさわやかな映画だ。駅伝に賭ける若者たちの絆を、けれん味のない演出で描いて感動を呼ぶ。事件を起こして競技から遠ざかった天才走者カケルと、故障によりエリート・ランナーの道を諦めたハイジ。二人の若者が出会い、彼らの才能に引っ張られる形で、寄せ集めに等しい大学陸上部のメンバーたちが、無謀ともいえる箱根駅伝に挑戦する物語である。
チームで戦う駅伝競技の素晴らしさを伝えてくれる(75点)
風を感じるさわやかな映画だ。駅伝に賭ける若者たちの絆を、けれん味のない演出で描いて感動を呼ぶ。事件を起こして競技から遠ざかった天才走者カケルと、故障によりエリート・ランナーの道を諦めたハイジ。二人の若者が出会い、彼らの才能に引っ張られる形で、寄せ集めに等しい大学陸上部のメンバーたちが、無謀ともいえる箱根駅伝に挑戦する物語である。
仲間を信じてタスキを待つ。自分を信じて待つ仲間にタスキをつなぐ。10人の若者がハードな練習をこなすうちに友情と信頼をはぐくみ、夢に賭ける青春を正攻法で描く。ひたすら走ることに答えを求める姿が、神々しいまでに美しい。(90点)
仲間を信じてタスキを待つ。自分を信じて待つ仲間にタスキをつなぐ。10人の若者がハードなトレーニングをこなすうちに友情と信頼をはぐくみ、夢に賭ける青春を正攻法で描く。さらに予選会からクライマックスのレースは大掛かりなロケが行われ、実物さながらの緊張感。抜きつ抜かれつの展開に手に汗握り、走りぬいた達成感にランナーズハイにも似た陶酔を覚えた。登場人物が抱えるそれぞれの苦悩と葛藤、それを乗り越えて成長し、ただひたすら走ることに答えを求める姿が、神々しいほどに美しい。
◆林遣都と小出恵介が箱根駅伝に挑む(70点)
マラソンの中継を最初から最後まで見ていられる御仁の気が知れない。延々と人が走っているだけの2時間だ。1打席ごとの攻防があるわけでもなければ、華麗なパスやシュートが連発されるわけでもなく、フンドシ姿の巨漢が次から次へと土俵に上がるわけでもない。たまに引き離しにかかったり、追い抜いたりといった「見せ場」もないではないが、いつ起こるかわからない(ヘタするとまったく起こらないかもしれない)その5分間のために、2時間テレビの前で過ごす気にはとてもなりません。