題名のない子守唄 - 渡まち子

(75点)

 トルナトーレ監督の代表作「ニュー・シネマ・パラダイス」とは全く趣が異なるミステリアスな人間ドラマ。北イタリアを舞台にしたのが珍しい。裕福な家庭にメイドとして雇われた外国人女性の目的とは?フラッシュバックで、主人公の忌まわしい過去が映るたびに目を覆いたくなる。人生の中で彼女が行う愚行を責めるのは酷というもの。つらい物語だが、最後の最後に、小さな贈り物が用意されていて救われる。

題名のない子守唄 - 福本次郎

◆謎めいたヒロイン、忌まわしい記憶、そして迫り来る魔の手。ちりばめられた映像の断片を組み立てていくうちに過去が姿を現し、彼女の目的が明らかになっていく。その上質なミステリーの手法は洗練の極み、片時も目を離せない。(70点)

 謎めいたヒロイン、フラッシュバックで繰り返される忌まわしい記憶、そして迫り来る魔の手。ちりばめられた映像の断片を組み立てていくうちに過去が姿を現し、彼女の目的が明らかになっていく。その上質なミステリーの手法は洗練の極み、スクリーンから片時も目を離せない。そして彼女の壮絶な体験と犯罪組織の全容が解明されたとき、映画は彼女個人の問題をはるかに凌駕し、現代社会の病巣を鋭くえぐりだす。しかし、この巧みな構成をもつ衝撃作を、B級ホラー映画のようなセンスの悪いエンニオ・モリコーネの音楽が完全にぶち壊す。ヒロインの感情を陳腐なものにし、観客をうんざりさせるような耳障りな音楽は作品の質を著しく貶めている。イタリア音楽界の巨匠もついに焼きが回ったか。

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題名のない子守唄 - 前田有一

衝撃的なオープニングと至福のラスト(85点)

 『ニュー・シネマ・パラダイス』(89年、伊/仏)は、公開当時都内のミニシアターで驚異的な長期間上映が行われ、単館系の作品としては例外的な大ヒットを記録した。その名監督ジュゼッペ・トルナトーレによる、本格的なミステリードラマがこの『題名のない子守唄』。邦題を見て、どうせテレ朝の長寿番組にあやかった流行のクラシック音楽映画だろと考えていた私は、あやうくこの傑作を見逃すところであった。

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