青い鳥 - 渡まち子

加害者の意識を問うスタンスがユニーク(75点)

© 2008「青い鳥」製作委員会

 いじめ問題を扱う映画だが、被害者を不在にして加害者の意識を問うスタンスがユニーク。いじめを苦にした生徒が自殺未遂事件を起こしたクラスに、吃音の臨時教師・村内がやってくる。いじめた生徒の存在を忘れることをひきょうだと言う村内は、無人の机に挨拶を続けるが、そのことによって学校に波紋が広がっていく。うわべだけ問題を解決し、やりすごそうとする大人。それを見抜き表面だけ反省する生徒。村内はその両方を許さない。どこからともなくやってきて“世直し”を行い、ふいに去っていく。これは学校を舞台にした「ペイルライダー」だ。阿部寛が少ないセリフで静かに熱演。

青い鳥 - 福本次郎

いじめたほうは忘れても、いじめられた側の心の傷は決して癒えない。過去を清算したことにする学校・生徒・父兄に対し、ただ1人その記憶を風化させまいとする先生の孤独な戦いの中で、被害者へのほんとうの贖罪とは何かを問う。(60点)

© 2008「青い鳥」製作委員会

 静謐な時間の中で圧倒的な存在感を示す先生は、おそらく彼自身吃音でいじめられた経験を持っているのだろう。いじめたほうは忘れても、いじめられたほうの心の傷は決して癒えない。だからこそいじめたほうも後悔しているのならば一生自責の念を持ち続けて欲しい。それは彼の願いであり、いじめにあったすべての子どもたちを代弁しているのだ。過去を清算したことにする学校・生徒・父兄に対し、ただ1人その記憶を風化させまいとする先生の孤独な戦いの中で、被害者に対するほんとうの贖罪とは何かを問う。

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青い鳥 - 山口拓朗

◆臭いものにはフタ!を黙認する大人社会の構造がダブる(60点)

 休職した担任の代りにやって来たのは、吃音をもつ臨時教師の村内先生。彼がクラスに来てまずしたことは、いじめを受けての自殺未遂が原因で転校した野口という生徒の机を――すでに片づけられていたソレを――教室のもとあった位置に戻す、という作業だった。以来、村内先生は、毎朝その机に向かって声をかけるのだ。「野口くん、おはよう」と。

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