伝説のお茶を説明するアニメーションが素晴らしい(50点)
お茶の味と技を競うというコンセプトのグルメ系ファイト・ムービー。京都の老舗茶屋の父娘がお茶のタブー、雌黒金茶と雄黒金茶をめぐる謎を解きに台湾へ。茶の効能を重視する中国・台湾に対して、日本はお茶を点てる行為に深い精神性を求める。この違いに主眼を置けば作品に深みが増しただろう。冒頭の、伝説のお茶を説明するアニメーションが素晴らしい出来栄えだ。
伝説のお茶を説明するアニメーションが素晴らしい(50点)
お茶の味と技を競うというコンセプトのグルメ系ファイト・ムービー。京都の老舗茶屋の父娘がお茶のタブー、雌黒金茶と雄黒金茶をめぐる謎を解きに台湾へ。茶の効能を重視する中国・台湾に対して、日本はお茶を点てる行為に深い精神性を求める。この違いに主眼を置けば作品に深みが増しただろう。冒頭の、伝説のお茶を説明するアニメーションが素晴らしい出来栄えだ。
あくまで茶の効能を重要視する中国人と、茶を精神世界への架け橋のように考える日本人。中国では実用品であった茶が、日本で独自に作法や芸術として昇華していった過程を通じて、その良し悪しを比較することの無意味さを説く。(50点)
あくまで茶の効能を重要視する中国人と、茶を精神世界への架け橋のように考える日本人。もちろん茶の香りや味、泡の見た目などの美しさも評価されるが、中国人が欲しがるのは茶が肉体的精神的にもたらす高揚感やその逆の鎮静作用といった健康に寄与する力。日本人は茶を点てるという行為自体に美を求め、茶を味わうこことはその一部でしかない。中国では実用品であった茶が、日本で独自に作法や芸術として昇華していった過程を通じて、その良し悪しを比較することの無意味さを説く。