鑑識員が冷静さを失った相棒と行動を共にするうちに、謎が謎を呼ぶ予想外の展開と意外な真犯人が浮かび上がる。しかし、しつこいくらいに饒舌な音楽が過剰に主人公の感情を増幅させ、取ってつけたようなどんでん返しが興を殺ぐ。(40点)
© 2009「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ
おかっぱ頭に黒縁めがね、小太りの体型はいかにもオタクという雰囲気を醸し出し、おどおどとした物腰はもの言わぬ死体や物証を集めて分析するのが特技であることを雄弁に物語る。そんな主人公が生身の人間を相手に捜査を進めようとするが、その過程は難問山積。物事を冷静に判断できない相棒と行動を共にするうちに、謎が謎を呼ぶ予想外の展開と意外な真犯人が浮かび上がる。しかし、しつこいくらいに饒舌な音楽が過剰なまでに主人公の感情を増幅させ、取ってつけたようなどんでん返しが興を殺ぐ。
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謎解きがこう幼稚でいいものか(50点)
© 2009「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ
人気脇キャラが主人公のスピンオフだ。警視庁鑑識課員の米沢守は逃げた女房そっくりの女性死体が発見された事件をきっかけに、彼女の元夫の刑事とともに警察内部の腐敗にからむ事件を調べ始める。右近・薫もチラリと登場。天下りというタイムリーなネタを扱うあたりが「相棒」シリーズらしいが、謎解きがこう幼稚でいいものか。特に遺書のトリックなど、これに気付かない警察に「しっかりしてくれ」と言いたくなる。とはいえ、カジュアルな捜査とゆるいムードは妙に心地よい。妻が去るのも納得の、米沢のマニアックな暮らしぶりをたっぷり見せるなど、サービス満点で、ファンは必見だ。
"特別感"はないが、退屈はしない(50点)
© 2009「鑑識・米沢守の事件簿」パートナーズ
本作は、テレビ朝日の人気刑事ドラマ『相棒』シリーズのスピンオフ。薄味でいかにもテレビドラマ的ではあるが、「映画」らしさにこだわらない人ならまあいいんじゃないか程度のレベルには仕上がっている。
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