◆ファンタジーとしては作りこみが甘く、コメディとしてはセンスが悪い。冗漫なエピソードの連続に2時間半近い長尺を最後まで見るには相当な忍耐と努力が要求される。遠くの空に消えなくても、映画館からはすぐに消えるだろう。(20点)
開発の波が押し寄せる田舎の村、推進派と反対派が分裂する大人たちを尻目に子供たちだけで生まれ育った環境、すなわち未来をを守ろうとして立ち上がるいう趣旨は理解できる。しかし、ファンタジーとしては作りこみが甘く、コメディとしてはセンスが悪く、登場人物が多岐に渡る上に人物像がまったく描かれていない。冗漫でアホくさいエピソードの連続は退屈以外のなにものでもなく、2時間半近い長尺を最後まで見るには相当な忍耐と努力が要求される。まあこの作品、遠くの空に消えなくても、映画館からはすぐに消えるだろう。